移民ビザ体験談 byまっちゃ

まだ先のことがわからずに手探りで進む道を探しているときに、ぱたさんのHPに出会いました。既にアメリカに住んでいたので、このままアメリカで婚姻しステータス変更することも考えていたのですが、ぱたさんや皆さんに相談するうちに、日本に一旦戻って移民ビザを取って帰ってくるのが一番早く簡単であることがわかりました。「おーい、こっちだよー」と声をかけてもらったおかげで、意外な抜け道を見つけられたり、逆に思わぬ落とし穴にはまることもなく、回り道をせずにまっすぐここまでこれました。感謝と敬意の気持ちを込めて体験談を書かせてもらいます。

<事前準備>

だいたいのスケジュールを組み、DOリストを作ってやるべきことを整理しました。わからないことはぱたさんの掲示板でいつもすぐに教えてもらうことができましたが、自分で確認できることであれば、いただいた情報の裏もなるべく取るようにしました。特に役所関係は地域差もあるので、大事なことは自分がお世話になる役所に直接問い合わせをし、かついつも同じ担当者と話すようにして混乱を避けました。確認できない複数の情報があるときは、悪いほうの情報でも大丈夫なように準備し、証明書なども予備を含めて発行してもらいました。

まず日本にいる家族に頼んで、アメリカ大使館へ必要用紙を請求してもらいました。INSのサイトからダウンロードもしましたが、様式や年式が微妙に違うようなので念の為両方入手しておき、最終的には大使館から取り寄せた用紙を使いました。例えば夫のG-325Aは、INSからのダウンロード版は4枚セットですが、大使館では最初の1枚が必要なだけでした。でも、様式および記入についての細かいことはあまり重要ではないようでしたので、これは省略できたかもしれません。

これも同時に家族に頼んで、日本で転出届を出した役所へ住民票徐票を郵便で請求してもらいました。申請者氏名および住所と電話番号、本人との関係、必要書類と枚数、使い道を書いて、手数料分の定額小為替と切手つき返信用封筒を同封してもらいました。ちなみに、これはできれば親に頼んだほうがよいかもしれません。私は兄弟に頼んだのですが、役所から電話がきて親から確認の電話を入れるように言われたそうです。

在外日本公館から日本の役所へ提出する(報告的)婚姻届を取り寄せて記入を済ませておきました。これは婚姻相手が日本人でないことも想定して次のような注意が書かれているので便利でした:
<氏名>欄は、外国人は出生証明書に記載のあるとおりにカタカナで、姓の欄にラスト、名の欄にファーストとミドルを続けて書く
<生年月日>欄は、日本人は和暦(昭和など)、外国人は西暦で書く
<住所>欄は、日本式で、国、州、都市、町、番地の順に日本語で書く
<本籍>欄は、外国人は「国籍何国(アメリカ合衆国など)」とだけ書く
<婚姻後の夫婦の氏>欄は、どちらにもレ点をいれない
<署名捺印>欄は、外国人が外国語で署名する場合は、その読み方をカタカナで併記し、印または拇印は不要
<証人欄>は、日本人同士で日本式の婚姻届をする人以外は不要
<その他>欄は、「平成○年○月○日 XX(アメリカ合衆国ネバダ州など)の方式により婚姻成立、□□(証明書の発行官憲の名、クラーク郡など)作成の婚姻証書添付。」という一文を入れる

また、必要な各証明書の翻訳もしておきました。出生証明および婚姻証明の和訳は、やはり在外公館でいただいた和訳雛型に記入するだけだったので簡単でした。

予防接種も予め受けておきました。私のファミリードクターは、健康のためではなくビザのために予防接種を受けなければならない、ということに医者として納得がいかないらしく、まず抗体検査を受けるように勧められました。抗体検査の結果そこそこ抗体がある、ということが判ったのですが、検査方法が日本とは異なるため果たして東京BCで通用するかわからず、またぎりぎりの抗体値もあったので、結局MMRを別の医者から接種してもらい、証明書を発行してもらいました。抗体検査と予防接種はアメリカの健康保険で全額カバーされて無料でした。

斜め向き耳だし写真を撮影しました。移民が少ない土地柄か、イミグレ用写真を理解してくれるところがあまりなく、電話帳の広告にも載っていませんでした。最初撮ってもらったところでは顔の大きさが規格とあわず返品し、2回目はメジャー持参で納得がいくまで撮り直してもらいました。

彼の方でも、各書類への記入、タックスリターンやバースサティフィケートなどの証明書取り寄せ、写真撮影、出会いのエッセイの作成、ホテルや飛行機の予約などを済ませました。

<婚姻>

ネバダ州のラスベガスで婚姻手続きを取りました。ここでは年中無休24時間営業で婚姻でき、面倒な手続きや待機期間などもなく、戸籍謄本や出生証明、離婚証明なども一切いらず、ただIDだけ持っていけば簡単に結婚できます。しかも木曜日から週末にかけてはシティホールも24時間体制でマリッジライセンスの発行をしてくれるということで、週末を挟んだ予定を立てました。ところが、週末はマリッジサティフィケートの登録発行関係の役所(recorder office)が営業していないことが判り、帰国予定日までにサティフィケートのオリジナルコピー取得が間にあわない可能性がでてきました。結局滞在を延長して対応し、併せて婚姻後すぐに届け出をしてくれる場所を探して婚姻しました。登録自体は24時間以内にでき、登録されたかどうかはインターネットで簡単に確認できます。登録確認後すぐに役所に出向き、その場でサティフィケートを発行してもらいました。

マリッジサティフィケートのオリジナルコピー(certified copy)には、abstract certificate (青い縁のある上質紙に情報をタイプしたようなもの)と、micro copy(マリッジサティフィケートの現物をそのままコピー用紙に縮小コピーしたようなもの)との2種類があり、どちらもエンボスがついています。ビザ以外にもソーシャルセキュリティの書き換えなどで必要になるとのことで、私は両方とも複数枚発行してもらいました。
また前後しますが、マリッジライセンス請求用紙の住所欄にどこの住所を書こうか迷いましたが、結局I-130などの住所と合わせて日本の実家の住所を書くことにし、IDとしては日本のパスポートを見せました。係の人に、マリッジライセンスもビザ申請に必要だから持っていきなさいと言われてオリジナルをもらったのですが、結局必要ではありませんでした。

<ビザ申請等>

私は1日で区役所への婚姻報告、大使館でのビザ申請、警察庁での無犯罪証明申請、旅券局でのパスポートへのアメリカ姓カッコ書き追加申請、病院での健康診断を全部済ませました。慌しいようですが、途中でホテルに戻って荷物を置いたり、ゆっくりお昼を食べたり、時間つぶしに買い物やお茶をしたりすることもできました。また営団地下鉄1日券710円也と徒歩だけで余裕でどこにでも行けました。

本籍地の区役所での戸籍の取得と婚姻の報告処理自体は、ものの15分くらいで済んでしまいました。早く済ますポイントは、当然ながら必要書類を事前に確認して不備なく揃えていくことと、朝役所が営業を開始する時間よりも早く窓口に出向いて、証明書の申請書などを書いてしまうこと、そして朝1番の札をゲットすることでした。これは役所によっても違うでしょうが、私の本籍地の役所では営業開始前に市民を入場させてくれ、申請書を書いたり窓口で担当者に質問したりさせてくれました。今から大使館に行ってビザ申請をするので急いでいる、というと、すぐに1番の札をくれて処理を始め、営業開始時間早々に戸籍を発行してくれました。婚姻届けの方は、報告的婚姻届だったので事実確認だけで済みましたが、そうでない場合はもっと時間がかかるとのことでした。念の為結婚届受理証明(手書きの簡単なやつ)も発行してもらいました。マリッジサティフィケートはアブストラクトが必要とのことでしたが、コピーを取った後オリジナルは返してくれました。また夫のパスポートコピーとその和訳、バースサティフィケートも用意していったのですが、夫が一緒にいたせいか、それらの代わりにその場で彼のパスポートのコピーを取って終わりでした。

大使館でも、夫のバースサティフィケートは必要ないとのことで返されました。マリッジサティフィケートはマイクロコピーの方を取られました。また、二人の写真や手紙、夫が書いてくれたエッセイ等も提出しましたが、これは領事との面接が終われば全て返却してくれるそうです。
書類を出しただけでパケット3はあっけなくいただけました。が、その後もすぐには帰らず、もらった書類を二人で読んで疑問点を確認してきました。私が申請した時は窓口が1つしか空いていなかったのですが、待っている人も少なかったのですぐに質問ができました。ちなみに火、水、木曜日は面接のため大変混み合うとのことでした。その後I-864の公証をしていただきました。

無犯罪証明をもらう警察庁ですが、2000年10月現在、担当である鑑識課は警察庁の建物ではなく、警察総合庁舎と呼ばれる建物のなかにありました。近々別の建物に引越しをする予定とのことでしたが、やはり警察庁の建物内ではなさそうです。総合庁舎の1階受付で用件を言うと、担当者の女性が迎えに来てくれ、最後はまた1階まで送ってくれきてます。指紋を取る部屋が狭く1人しか入れないので、一緒に行った夫は1階待合室で待つように言われました。戸籍謄本は婚姻前のもので大丈夫で、受け取り時に婚姻後のものを持ってくるようにも言われませんでした。日本国外の居住を証明する書類としては、アメリカの運転免許証を出しました。名前もその免許証に載っているとおりの日本名を書きましたが、今まで名乗った名前は全部書くようにということでした。証明書は問題がなければ2週間後にできるそうでしたが、お願いすると10日で発行するよう計らってくれました。この辺はもうお願いを予期している感じでした。すごくスムースにことが運び、やはり地元の警察で申請しなくてよかったかも、と思いました。ちなみにハイテク機械での指紋接種作業はとてもおもしろかったです。

パスポートへの夫の姓かっこ書き追加は、住民票がない場合はどこで申請すればいいのか疑問でしたが、これは一時滞在先としての住所が書けるところ(ホテルとか実家とか)の都道府県でかまわないようでした。私は池袋のサンシャインシティ内にあるのパスポートセンターに行き、住所欄にはホテルの住所を記入しましたが、住居(あるいは滞在)証明なども要りませんでした。記載事項変更だけで新パスポートを発行しない場合は、1時間ほどでかっこ書きのスタンプが押されたパスポートを受け取れる、だから郵送の必要がない、ゆえにその住所は別にどこでも良い、ということだそうです。これも簡単にできたので、多分地元でなく東京で済ませてしまって正解だったような気がします。

東京BCの場所は例の恵比寿駅前交番でもらった地図のおかげで、簡単に見つけられました。この地図は次の人のために交番に返しておきました。予防接種はアメリカでの接種記録を見せて全て免除となり、健診自体も何の問題もなくすぐに終わりました。
ちなみに、午後遅くの時間に予約を入れておいて、当日に時間まで待ちきれず予約を早めに変更て欲しいという人が多い(のでちょっと迷惑かも)というような話を聞きました。特に大使館の後東京BCしか予定のない人は、あまり遅い時刻を予約しなくても全然大丈夫だと思いました。

<面接待機中>

書類が全部揃う日がわかっていたので、ビザ申請後数日開けてすぐに面接の申し込みをしました。
結果を待つ間、面接日を知ろうとダイヤルQ2などもトライしてましたがあえなく失敗。いろいろお騒がせしました。通知が届いたらすぐに帰りのフライト日変更手続きを取って、面接日の翌日の席を押さえました。
面接日前日に上京、区役所にて新戸籍抄本、警察庁にて無犯罪証明書、東京BCにてレントゲン等をそれぞれピックアップしました。

<面接>

面接予定時間は11時半と書かれていましたが、8時半前に大使館に行って並んでいたところ、開門時間前に中にいれてもらいました。最初番号札順に呼ばれた窓口では、「受け付け番号が早くても、面接はアポイント時間の順番で行われるので、大分待つことになるかもしれません。しばらく外で時間をつぶしてきてもいいですよ。」と言われました。が、実際はそのまま待っていると、9時半前には面接の順番が回ってきました。待っている間に、皆さんの面接の様子を拝見しながら心の準備をしていました。
領事との面接では、お決まりの「ご主人とはいつどこで知り合いましたか」「ご主人は今どこでなにをしていますか」等の質問のほか、過去にもらった非移民ビザについて聞かれました。今まで持っていたビザについては、「これはもう必要なくなりますね」と、パスポートのビザ欄に無効のスタンプを押されました。領事さんは提出書類にはざっと目を通しただけですが、エッセイだけは時間をかけて全部読んでいらっしゃいました。
10時前には大使館を出、一旦ホテルに戻ってまた2時半前に大使館に戻り、無事移民ビザをいただきました。渡米後まもなく他州に引っ越す可能性がでてきていた為、GCの送付先をビザ申請時に書いた夫の現住所から、借りている私書箱に変更しておきましたが、これはいただいた移民ビザセット(茶封筒)の表紙にも無事反映されていました。また、申請時に提出した二人の写真や手紙などは、この時すべて返却されました。あと、換算レートが悪くなかったので、今日は諸費用をドルでなく日本円の現金で払ってみました。

<渡米>

日本の空港の航空会社チェックインカウンターでは、移民ビザセットを見せるように言われました。これは私が日本からアメリカへの片道切符しか持っていなかったからのようです。実際は片道切符というよりは、アメリカから日本への往復切符の帰り分なのですが。係の方が電話でどこかに問い合わせをしているうちに、なぜだか帰国日変更手数料(75ドル程度)が免除になるというオマケがついてきました。

アメリカの入国審査では、新移民の列がなかったのでアメリカ市民の列にならび、その後係の指示により別室に行きました。私の前には何組かの人たちが待っていましたが、特に英語が全く話せず時間がかかっている人がいて、結局その言語の話せる人が駆り出されて通訳をしていました。
基本的に説明を受け書類にサインするだけでしたが、非常に狭いサインスペース、しかもはみだせないように別の紙で周りが囲まれてるところに太いサインペンで署名しなければならず苦戦しました。あと、私の場合なぜか例の斜め向き耳だし写真を撮影されました。予備の写真も持っていたので出したのですが、写真に不備があるわけではないけどまあ撮りましょうと言われました。I-130等に書いたアメリカの住所(=夫の現住所)と、GCの送付先として書いた私書箱の住所が違うため、その点を確認されましたので、引越しの予定があるのでGCは必ず私書箱宛に送ってくれるよう念を押しておきました。

長くなりましたが、こうして、実際に約3週間で無事アメリカに戻ってこられました。
この体験談がこれから移民ビザ取得に向かわれる方のお役に立てば幸いです。
ぱたさんはじめ、掲示板やDMでアドバイスをしていただいたり励ましてくださった皆さん、本当にありがとうございました。これからもぱたさんのうちでお会いできるのを楽しみにしています。