カモノハシさんの移民ビザ取得記
短期取得のモデルケースにはなれなさそうなのですが、試行錯誤の流れをレポートしてみます。
●バックグラウンド
私の夫はアメリカ海軍に所属しています。入籍したのは1995年12月10日。軍関係の人たちは、たいがいグアムやハワイで結婚するのですが(そのほうが手続きが簡単なので)、私たちは日本で、面倒な書類と手続きを3カ月かけてやったのちに、当時住んでいた東京都新宿区役所で入籍しました。そのため、いくつかの書類を流用しています。
●請願書類提出(96.1.25)
1996年1月になると早速、夫が請願の準備を始めました。すぐに渡米する予定はなかったのですが、とりあえず請願を済ませてケースナンバーさえもらっておけば、突然の異動などでもあたふたせずにすむ、という考えでした。手続きに必要な書類は、夫が、当時所属していた横須賀基地のパスポートオフィスで入手してきました。
提出した書類は、
・I-130
・G-325A
・JPN-361*
・OF-230 part1
・夫のパスポート(コピーかも?)
・私のパスポートのコピー
・戸籍謄本(結婚前のもの)のコピー
・婚姻届受理証明書(ペラペラの普通のやつ)のコピー
・私の写真
・彼の写真
・80ドル(ぱた注:現在は値上がりして110ドルになっています)
です。夫はパスポートはオリジナルを出して、後で返してもらったと言い張るのですが、大使館での面接時にオリジナルの提示を求められ、そこで職員の方がスタンプを押していたことからも、コピーを送ったくさいです。
戸籍謄本とその英訳は結婚時に使用したもののコピー。婚姻届受理証明書も英訳をつけましたが、これも単なるコピーでした。どちらの英訳も例の「this
is to cirtify that ...」という文をくっつけただけのもので、特に公証もしてもらってません。一応、問題なくパケット3は届きましたけど。
*JPN-361の書式ってあまり見かけないので、一応載せておきます。
----------------------------------------------------------------
Beneficiary's name:私の名前
I submit with this petition ORIGINAL DOCUMENTS,
bearing the original seal, stamp or signature of officer of record,
or EXACT PHOTOCOPY of unaltered original documents.
I affirm that the ORIGINAL DOCUMENTS ARE AVAILABLE
TO ME.
I acknowledge that I MUST SUBMIT THE ORIGINAL
DOCUMENTS TO AN IMMIGRATION OR CONSULAR OFFICER UPON DEMAND.
I understand that IF THE ORIGINAL DOCUMENTS
ARE NOT PRESENTED upon the demand of an immigration or consular
officer, such as during a Visa interview, NO IMMIGRATION BENEFIT
MAY BE AVAILABLE TO THE BENEFICIARY.
夫の名前とサイン
Peririoner's name and signature Date
----------------------------------------------------------------
これらの書類を、やはり基地のパスポートオフィス経由で提出。
●パケット3到着(96.3.8)
それから1カ月ほどたった、1996年3月8日にパケット3の束が大使館から直接、自宅に送られてきました。しかし、すぐに渡米する予定もなかったので、ここでいったんストップ。ここで3年飛びます。
●手続き再開-パスポート取得(99.4.2)
夫の異動が本土に決定し、手続きを再開することにしました。ところが! パスポートがどうしても見つからない。しょうがないので、紛失届を出して再発給を受けることにしました。どうせお金を払うなら、新しく10年ものをもらおうと思ったのですが、元のパスポートの有効期限が1年以上残っていた場合は、元のパスポートと同じ期限しかもらえないのだそうです。この時点で、私の有効期限は1年3カ月残っていました。つまり私は、手数料8000円で、たった1年3カ月の有効期限しかないパスポートを再発給してもらわなくてはいけなかったのです。1年を切っていると、新規発給と同じように5年、10年のものをもらえます。
再発給してもらうには、まず、最寄りの警察で紛失届けを出して受理番号をもらい、パスポートセンターではまた紛失届けを出します。自分のパスポートナンバー(わからなければ向こうで調べてくれます)や警察でもらった受理番号を記入しました。さらに、「二度とこんなことがないように注意します」みたいな文章も書かされました。あとは、普通の新規発給申請と同じやり方で、再発給用の申請書類を作成しました(添付書類も同じです)。
私は姓を変更していなかったので、ついでに別名表記も申請しました。このとき、アメリカで名乗る名前と同じように表記してもらおうと戦ってみました。
つまり、山田花子が戸籍上の私の名前、夫の名字がスミスだとすると、普通は、
姓/Surname YAMADA(SMITH)
名/Given name HANAKO
こうなりますよね。これを、私はミドルネームも含め、
姓/Surname YAMADA(SMITH)
名/Given name HANAKO(HANAKO YAMADA)
こうしたかったのです。米軍のIDカードや書類で、YAMADAをミドルネームとしてすでに使っていることを示したのですが、答えは「ダメ」でした。
ちなみに、紛失による再発給の場合は、取得に2週間かかります。
新パスポートの追記欄には「THIS PASSPORT REPLACES PASSPORT NUMBER
MP*******. (DATE OF REISSUE) 02 APR 1999. MINISTRY OF FOREIGN
AFFAIRS」と書かれてました。
●住所変更の問い合わせ(99.4.12)
私たちは、ケースナンバーをもらって約1年後に、基地の中に引っ越していました。そのことに気づき、住所変更のお知らせと特に何か手続きが必要かどうかという質問をファックスしました。答えは、特に手続きは必要なく、面接時点で基地の中に半年以上住むことになるのなら、基地の中でも警察証明をもらうように、と言われただけでした。
●健康診断の予約1→キャンセル(99.4.23)
自分の住む基地で、ビザ申請用の健康診断の予約を取りました。ここはクリニックですが、横須賀基地内の病院のブランチでもあるため、イチかバチか聞いてみたら、できると言われたのです。ところが、当日行ってみたら、やはり「できないので、横須賀に行って下さい」。横須賀だと3カ月以上かかると聞いていたし、これで何となく不信感を持ってしまい、やはり一般病院に行くことにしました。
●書類の変化に気付く(99.5)
サポート書類を作りつつあった夫も、健康診断の下調べをしていた私も、どうやら1996年時点から書類が変わっているということに気づき始めていました。何だかおかしい、ということで調べていくうちに、ぱたさんのHPを知りました。そこで初めて、扶養証明がI-134からI-864に変わり、予防接種が必要になったことなどが判明。あわてて大使館に問い合わせをしたところ、「新しい書類を送ります」とそっけない一言。
●新しいパケット3到着→必要書類の取得(99.6.8〜)
問い合わせから約1週間で、新しいパケット3が届きました。
・警察証明
警察証明を基地内のセキュリティオフィスで申請。これは、日本のものも基地内のものも同時に取れるということでした。指紋は採取されませんでしたが、これは結婚時にバックグラウンドチェックをすでに受けていたので、その時に採取された指紋がファイルされていたものと思われます。約3週間後に結果が届きましたが、使い回し封筒に入っていて、封もいいかげんだったため、夫が開けてしまっていました。申請時に「警察証明は、封筒に入っていませんでした?」と聞かれたのですが、「いいえ」とシラを切ったら大丈夫でした。
・扶養関係書類
3年分のタックスリターンは、大使館内のIRSに電話すると、その日のうちにFAXしてくれました。W-2は手元にファイルしてあったものを使用しました。他に、雇用証明の代わりとして、LES(Leave
& Earning Statement)とStatement of Serviceを用意しました。公証は、基地内のリーガルオフィスでしてもらいました。基地によっても違うと思いますが、うちは公証してもらえるのは火曜日と木曜日だけでした。
・戸籍抄本
結婚の事実が反映されているものを取得しなおして用意。英訳は自分でやりました。これを出生証明と婚姻証明の代わりに使用しました。
・写真
最初に聞いた近所の小さな写真屋には、白バックがありませんでした。で、ちゃんと「写真館」と銘打つ写真屋さんに行き、説明書を持参して撮ってもらいました。3枚で3000円。
●健康診断(99.7〜)
横須賀基地の病院ではなく、一般病院に行くと決めたものの、お金はあまりかけたくなかったので、抗体検査と予防接種は基地内のクリニックで受けることにしました。まず、東京ブリティッシュクリニックに電話し、30歳の場合必要な予防接種の種類を確認。おたふく、風疹、はしか、破傷風とジフテリア、水ぼうそうと聞きました。同時に、余裕を持って、2週間後に健康診断を予約(7月12日月曜日午後)。
その後、東京ブリティッシュクリニックから電話があり、先生の都合が悪くなったので、別の日に変えてほしいという連絡がありました。結局、逆に私の都合がつかず、26日月曜日午後まで延びました。
基地内のクリニックでの抗体検査の結果は、7月9日金曜日にもらいました。全部罹っていたつもりが、おたふく、はしかの抗体は弱くて基準値以下、風疹の抗体がないとわかって、結局MMRすべての接種が必要でした。基地内はアメリカと同じなので、接種は1本で済みました。破傷風とジフテリアは、結婚時に接種したものが5年間有効だから大丈夫ということでしたので、母子手帳の情報も含めて「International
certificates of vaccination」を作ってもらいました。
26日の午後に東京ブリティッシュクリニックに行き、レントゲン、血液検査、簡単な触診、問診を受けました。水ぼうそうは「やった?」と聞かれて「はい」と答えただけで、抗体検査の結果を見せる必要もありませんでした。費用は2万6250円。結果は29日木曜日の4時以降には出来てるということだったのですが、30日金曜日に取りに行きました。
●面接日のリクエストをファックス(99.8.2)
週明けの8月2日月曜日に、OF-169(面接予約申込書)をファックスしました。余白に堂々と、9月15日希望、と書いて送っておきました。その後、すぐに夏休みで実家に帰ってしまっていたのですが、8月11日に郵便物をチェックしてもらっていた友人から連絡があり、大使館から手紙が届いているということだったので、開けて見てもらいました。すると、面接は9月14日の9時半、ポストイットで「15日は日本の休日につき閉館」と書いてありました。
●面接当日(99.9.14)
東京近郊に住んでいるとはいえ、朝はやーくに子連れで出てくるのはつらいので、前日からホテルに泊まってました。当日は、聞いていたとおり早めに到着しましたが(9時前)、すでに番号は20番。待ってる人も3人いました。予約時間の9時半になると、待っている人が20人近く、ほんとに早めに行ってよかったです。
2回目に窓口に行ったときに、夫のパスポートの提示を求められました。最初に提出したであろうコピーと確認をして、スタンプを押していました。そして、必要なくなった書類、つまり、出生証明書代わりに使った戸籍謄本と英訳それぞれのコピー、婚姻証明書代わりに使った婚姻届受理証明書と英訳それぞれのコピー、そして私のパスポートのコピーを返してくれました。
このあと領事との面接がありましたが、何も聞かれませんでした。単に「右手を挙げて宣誓してください」と言われただけです。宣誓の言葉を繰り返さなくてはならないのかとヒヤヒヤしていたら、領事も「Do
you swear〜」と始めたので、単に「Yes, I do.」と答え、サインをしました。すると、3時半に戻ってくればビザは出来てますよ、と言われました。これが終わったのがだいたい11時過ぎです。
で、3時15分くらいに戻ると、きっちり3時半から交付が始まりました。その場で名前と住所などの記載事項を確認して帰ってきた次第です。
|