|
アメリカで受けたカルチャーショックの一つに、甘いってのがあったので、甘い話は山のようにありますが、これもその一つ。
お弁当編でちょろりと書きましたが、お弁当のサンドイッチ。私の感覚で言うと、サンドイッチというのは、シーチキンとか卵とかハムとか、そういったおかず的な物がはさまっている物なのですが、ここではとにかくひき肉以外の物をパンに挟めば、それはサンドイッチらしい。
あるとき、朝寝坊をしてしまいました。きのうの夜お風呂に入ってないし、超特急でシャワーを浴びないといけない!とちょっとパニック。どうしよう、あと20分で全部出来るだろうか。ばたばたばた。その時あれっくすが「シャワー浴びてなよ。お弁当作っといてあげるからさ。何がいいの、お弁当?」なんてスゥイート!ほんとはおにぎりがいいけど、あれっくすに作れるはずがないので、「じゃ、サンドイッチ頼んでいい?」確か、ハムかサラミが残っていたはず。
シャワーからでると、あれっくすが袋に入ったサンドイッチをくれた。「作っといたよ。行ってらっしゃい」「ありがと〜、助かった〜〜」ばたばたばた、と駐車場に急ぐぱた。
さあお昼。袋を開けた。問題のサンドイッチはかなりずっしりと重い。何がはさまってるんだろう?ちょっとめくる。
がーん!はさまっていたのは、ピーナッツバター&ジェリー!ジェリーっていうのは何かというと、ブドウのジャムのこと。ねずみじゃないよ。それにしても、ピーナッツバターは厚み5ミリ以上ある。ジェリーもしかり。2枚のパン(これはサンドイッチ用で限りなく薄い)に、1センチを遥かに越える甘い粘土状の物がはさまっているなんざ、食べ物とは思えない。
でもおなかすいてるし。ひとくち。かむと、パンの横から中身がぶちゅ〜っとでてきて噛みちぎりにくい。
う゛う゛う゛〜。甘い、そしてこってりしている。ピーナッツバターって、かなり脂肪って感じの味。そのうえ、エクストラ・クランチーか何か知らんが、粒状のピーナッツが混じっていてごりごり。なんか、サンドイッチを食べているというよりも、ピーナッツバターとジェリーが混じった物を飲み込んでいる感じ。手が汚れないようにパンで挟んである、というだけのように感じる。
これはちょっと食べられない。どうしても食べろと言われれば、ミルクで流し込むことも出来るけど、ちょっと嫌。というわけで、食べないでお仕事をがんばり、家にそのぶつをもって帰る。
「ねえ、あれっくす、これなに〜?まずいよお」あれっくす、憮然とした顔。「なんでよ。これはおいしいよ。僕だって子供のころからこれがお昼だったし」「子供のころからとかそういうのよりも、これじゃーサンドイッチじゃなくて、ピーナッツバターとジェリーがメインじゃん」「当たり前じゃん。それがおいしいんだもん。特別にたくさん塗ってあげたのにそんなこと言われるなんて・・・」あ、特別にたくさん塗ったってのは、サービスだったのね。それにしても、おいしいと思ってるわけだ、この中身。
「サンドイッチってのはね、パンは手を汚さないために両側から挟んでるだけで、中身を食べる物なの(お、お昼に私が考えたことを読まれているのか?!)。だからハムだって2インチ(注:5センチくらい)挟むでしょ?サンドイッチ伯爵だって、カードをするときにステーキを手でつかんで食べられるようにってこういうの発明したんだよ」そりゃ私も知ってるがな。そうじゃなくて、甘いんだってば。
どうもあれっくす、自国の文化と自分のバックグラウンドを否定されたと思ったのか、このあとしばらく不機嫌でした。まあ、私もお茶づけまずい、とか言って残されたらちょっと悲しいかもしれないから、これ以上まずいと言って刺激しないようにしよう。
これ以来、ピーナッツバター&ジェリーには手も触れていません。でも、冷蔵庫にあるピーナッツバターは確実に減っているので、あれっくすはしょっちゅう食べているんだろうな〜。うぷ(思い出すと吐き気)。