色、いろいろ編

色についての話。ぱたが車の免許を取りに行ったときです。

路上試験も合格し、免許証がもらえる段になって、「ハイこのフォームに記入して。ここに書いたことが免許証に載るから」といって渡された書類に英語で記入していきました。前の単位編にも書いたけど、身長とか体重はもちろんフィートとポンドでね、ってことで、もう何回か書いていたので、身長は5フィート2インチ、体重は・・・ポンド、と淡々と記入していたのですが。その他、名前とか住所とかそういう内容なので簡単簡単、と記入を終わって受付のお姉さんに渡しました。

するとお姉さん、その紙を見ながら私にひとこと。「あなた、目の色の欄、書き間違えてえるわよ」

私は「黒」って書いたんです、目の色。日本人って「黒い瞳に黒髪」でしょ?もちろん。何が間違ってるんだ、と思ったのですよ、黒であってるじゃない。そしたらお姉さん「あなたの目は茶色」だって。そんな馬鹿な。

納得できなーい、私の目は黒だよお、とお姉さんに言ってみたところ、「そうなのよね、日本人っていつも目の色、黒って書くから困るのよ〜。なんでなのかしら」と逆に相談されてしまった。

この話を会社の人にしてみた。「私、目の色黒って書いたらさ、茶色に直されちゃったよ」と。そしたらみんな「当たり前じゃ〜ん」という。えええ?当たり前なの??

どうも、アメリカでは小学校(中学校?)の理科の時間に「人の目の色の種類」というクラスがあるらしい。そこで、初歩の初歩、という知識で「人間には黒い目、というものはありません」と習うんだそうです。どうも、目で黒、というのは瞳孔(あの黒目の真ん中の丸いやつ)が黒なんだそうです。だから、瞳孔と黒目の違いが見分けられるってことは、黒目の部分は黒ではなくて茶色、だと。

なるほどねぇ。日本人みたいに黒目の色が濃いと、「ダーク・ブラウン」っていう言い方もあるらしいです。ちなみに「ブラック・アイ」というのは、殴られて目の回りに痣が出来た状態のことをいうそうですのでご注意。

アメリカのビザを申請するときに、必ず記入しなければならない書式があるのです。どのビザを取る場合でも記入することになるので、国際結婚や留学、駐在に絡んだ皆さんは一回はどう書いたらいいのか悩んだことのあるやつみたい。何かというと、その書式にある項目の一つ、「肌の色」です。

こんなことをこういうところで聞くのって、差別じゃないの〜?なんて内心思うんですが、こっちはビザを頂かないといけない立場ですから、書けというなら書かねばならぬ。さてなんと書くべきであろうか。

日本語では肌色って言うから「スキンカラー?」なんていうのは冗談だけど、初めは黄色人種だしイエローかな、なんて思います。白人はホワイトで黒人はブラックだろうし。でも、イエローってなんだか屈辱的なような。それによく考えたら、たとえばフィリピンの人とか、南米の人とか、中近東の人ってのはどう書いているのだろうか??

でもって、アメリカ大使館に聞いてみる。大使館の答えは「ミディアムとでも書いといてください」でした。ミディアムってのは、色の名前じゃなくて程度を表す言葉ではないの?でも大使館がいいって言うんだしな、と何となく納得できないまま提出しました。なんだかなー。

それで、国際結婚のフォーラムで話をしたとき、みんなここの色なんて書いたか、ってのが違うことに気付きました。タン(褐色)あり、オリーブあり、ミディアムもライトもありました。一体どれが正しいのだろう?

でもってまたもや会社に行って聞いてみる。どうも私の「アメリカ人っていうのは・・・」という意見は、うちの会社のメンバーとあれっくすの友達が母集団になっているので、ほんとに一般的なのかは疑問だけど。で、「私の肌の色って見た感じ何かな〜?」との問いに、「うーん。ライトなんとか、って感じだよね、なんていうのかな」という答えが返ってくる。

で、うちの会社はなかなかバックグラウンドが変化に富んでいるので、あなたの肌の色は?と、個別に聞いてみることにする。私と同じくらいの肌の色をしたイタリア系の男の子の答え。「もちろんホワイト」

次。中近東はレバノンからの移民の娘。「私?ホワイト」ちょい待て〜、あなた、私より色黒やないの〜〜。

中南米の人は「オリーブ」オリーブって、あのオリーブオイルの?あなたの肌の色ってそうかしら??あと、東南アジアなんかの人は「タン」だったりするとか(これは又聞き)。

一体このめちゃくちゃはなに?とぱたは混乱する。「じゃあ、私もホワイト?」「それは違うでしょう」「じゃ、オリーブ?」「うーん。でもアジア人だしねえ、あなた」「タン?」「タンほどは濃くないような」「そういえば、アジア人ってイエローなんじゃないの?」「イエローですか、やっぱり。わたし的にはなんかそれ嫌なんだけど」「嫌っていっても・・・」「いや、イエローってのは人種差別なんじゃなかったっけ?」ぎゃー、わからん。最後にゃ例のイタリアの男の子が、「もうグリーンとでも書いておけば。そんなの気にする人いないよ、日本人って分かってるんだから」とまで言い出す。

ひとつづつ話を明確にしていくことにした。ここまで来たら引き下がれん。ぱた「はうはう状態」になりながら情報集め(おい仕事はどうした)。

ヨーロッパの人がホワイトってのは、白人だからだそうです。白人というのは英語ではコケイジョンと呼ばれますが(語源は「コーカサス地方の人」)、この人達は、伝統的にホワイトらしい。例え浅黒いラテンの人でもです。

で、そこから派生して、中近東の人もホワイトなのです。なぜかというと、発生源が例の「コーカサス地方の人」だから。実際の肌の色はもう関係ないのです。で、もちろんアフリカ系の人はブラック。で、アジア人はイエロー。中南米はオリーブ。ネイティブアメリカンはレッド。こういう風に、人種別に肌の色を表す習慣があるそうです。それに従えば、日本人はイエローなのです。でもその場合だと、フセインはホワイトだし、ダンス・ウィズ・ウルブスにでてきた皆さんはレッドという、なんだか納得のいかない結果になる。

でもって、それが嫌だし〜、ってことで、みなさんミディアムとかライトとか難しいことを言うようになってしまったのです。でも不思議なことに、中近東の人はそれでもホワイト、というのが一般的みたいですが。

偶然に、うちの同僚に国連に勤めている友達がいる、という人がいたので、「国連のお墨付を聞いておくれ〜」と頼み込んでみました。早速電話してもらう(おい、だから君達仕事はどうした)。さて答えは。

「なんでもいいんじゃない、その人がそれで快適ならば。そんなの書かせる方がおかしいよ」

でした。ああ、アメリカのみなさん、統一見解をください。そうでないなら、あの欄削除して。お願い。


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