料理編

アメリカは、日本なんかよりもずいぶん早くフェミニストの波が来て、今では女性が男性と同じ権利を有して社会に進出しています。女性だから就けない地位、女性だからできない仕事、ってのはほとんどないんじゃないのかな?

それはそれで結構なことですよ。私みたいに、なかなか女性に厳しい社会をたーんと見てきた人間にとっては、アメリカの会社で働くというのは、とっても幸せです。女だからダメ、なんて言われることは絶対にないし、「もう、日本で辛い目に遭ってる人、みんなアメリカに来ちゃえばいいのに」って思うくらい。

でも、そのいい話にも裏があるのですね。会社で同僚と世間話をしていて気がついた。みんな料理の話を全くしない。わたしゃ、アメリカのご婦人方ってのは、それぞれの家に招待しあって、レシピを交換するってのが普通なのかと思っていたんで、料理の話を振ってみるんですが、どなたも「ああ、わたし料理しないから」。

そこで、注意深く観察してみました。これは、私の会社での話だから、すべてのアメリカ人がこうだとはいいません。でも、結構真実に近いものがあるんじゃないか、と思っていますが、私の出した結論は、アメリカのできる女、というのは「料理をする」っていうこと自体を、女性がするべきではない、時代遅れの恥ずかしいもの、って思ってるんでは?ということ。

みんなが言うところの「料理する」ってのは、冷凍食品を電子レンジにに入れてスイッチを押すってことのようなのですよ。昨日何食べた?っていう質問に「○○社の冷凍チキン&マカロニディナー」だもん。まだ肉に関しては、お肉屋さんで買ってくる人もいるからそうでもないけど、野菜。私が「ブロッコリー茹でて〜」などと話すと、「ええ?現物買ってくるの?あの緑のやつ?どうやって料理するの??」とか言われるもんね。

そういえば、あれっくすと結婚してから思ったけど、こっちの人のお弁当っていうのは、日本人が想像するところのお弁当とは全然違う。パンにハムとチーズをなんにも塗らないで挟んで、それだけ。ハムとチーズは厚さ5センチくらいあるから、それ一つでおなか一杯にはなるけど、そんな味気ない・・・って思うのは私だけでしょうか。

つまり、平均的な日本人女性くらい料理が出来れば、こっちでは「あなた、コックさんになれるわよ」のレベルなのです。極普通のお弁当を作れば「おお、なんて豪華なんだ。今日は結婚記念日かなんか?」なんです。疲れて料理する気が全然なくて、つい袋ラーメンで済ませたり、ピザの宅配を頼んでも、全然「奥さんとしてなってない」なんて言われないのです〜〜!国際結婚って、こういうちょっとしたボーナスがあるんだなあ、と思う今日このごろ。


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