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/ 妊娠二ヵ月 (発覚〜7週)/
/ 妊娠三ヵ月前半(8〜9週)/ 妊娠三ヵ月後半(10〜11週) /
/どきどき初めての検診の巻/目玉を触られてしまったの巻/
/自分の心臓に感動の巻/妊娠周期の勉強をしてみたの巻/
/ 妊娠四ヵ月 (12〜15週)/
/ 妊娠五ヵ月前半(16〜17週) / 妊娠五ヵ月後半(18〜19週) /
/ 妊娠六ヵ月 前半(20〜21週)/ 妊娠六ヵ月後半(22〜23週) /
/ 妊娠七ヵ月前半(24〜25週) / 妊娠七ヵ月後半(26〜27週) /
/ 妊娠八ヵ月前半(28〜29週) / 妊娠八ヵ月後半(30〜31週) /
/ 妊娠九ヵ月前半(32〜33週) / 妊娠九ヵ月後半(34〜35週) /
/ 妊娠十ヵ月前半(36〜37週) / 妊娠十ヵ月後半(38〜40週+) /
/ 妊娠十ヵ月前半(36〜37週) / 妊娠十ヵ月後半(38〜40週+) // 出産レポート前半 / 出産レポート後半 / 出産レポートその後 /
/ おまけ「無痛分娩について」 /
■どきどき初めての検診の巻
ドキドキの検診日である。3:20の予約だけど、色々最初にやることがあるので3時に来てくださいと言われている。クリニックはうちの職場のすぐそばらしいのだが、まだ行ったことがないのであれっくすが車で迎えに来て、そこから一緒に行こう。という話になる。車で行くほど遠そうには見えないのだが(住所を見るかぎり)、ここはミシガンなので車じゃないといけないような仕組みになっている可能性も無きにしもあらず(歩道がないとかさー)なので、取りあえず3:00ちょっと前に来てもらうことに。
オフィスの人には「ちょっとチェックアップで病院に行ってきますんで、ちょっと抜けます〜。早く終わったら戻ってきますけど、多分そのまま帰っちゃいます〜」とだけ言っておいた。
そして、クリニック。なんとうちのオフィスから歩いていけるどころか、ビル同士がつながっていた。ビル同士の連絡通路を使えば、外にでないでクリニックにいけるくらいであった。今さらながら、近いクリニックでよかったなどと思う。これだけ近ければ、雨の日でも雪の日でも充分一人で行けるではないか。
さて受付に行った私だが、とにかくアメリカで病院に行くという行為はかなり初めてに近い。もちろん結婚やビザ関係で行ったこともあるし、大学で病気になってお医者さんに見てもらったこともあるのだが、なんだか自分の用事で自ら普通の健康状態の時に赴くという行為は初めてである。
というわけで、また余分に緊張してたりする(笑)。「リザべーションを入れておいたのですが……」などと口走り、受付嬢の失笑を買ったりする(お医者さんの「予約」は、「アポイントメント」であって「リザべーション」ではない。リザベーションはレストランとかの予約)。いきなり恥ずかしいぱたである。
そして、待つこと5分ほどで、ナースに呼ばれた。「あなただけね」と言われたので、あれっくすはそのまま待合室で待つことに。体重を簡単にはかったあと(服も着たまま、靴も履いたままで……←日本人な私は、思わず靴を脱いで体重計に上がろうとして「靴は履いたままでいいわよ」といわれる)、空いてるドクターの部屋に連れていかれて問診みたいなのされました。まずは「おめでとう!よかったわね!」から始まり、「最後の生理はいつ?」とか、「あなたの生理の周期はだいたいどのくらい?」とか、「初めて生理になったのは何歳の時?」とか。そのうち「性病には感染していませんか?」とか「エイズには感染していませんか?」という質問に移る。そう言うのに延々と答えていたのだが、このナース一回も「妊娠してるか検査しますね」とは言わない。検査もしないで、「テスターで陽性がでたんですが」としか言ってない患者に、妊娠しているという前提で話すのか、アメリカでは??と私は訝しく思う。
そして、ナースに「あなたは30歳ですね」と言われたあと、「この妊娠の前に何度出産経験がありますか?」と聞かれる。初めてだというと、「結婚して4年ですよね?」といわれ、「はぁ」と答えると「それでは、これまでにどのくらいの間赤ちゃんを作ろうと努力していましたか?」と質問される。なので「いえ、努力どころか妊娠しようとしてなかったんですが……」と答えたところ、「え?」などと言われる。そこまで来て、いえ実はねーうちのオットは学生なんで、赤ちゃんはまだだと思って作らないようにしてたんですよー、でもピルなどを飲んで完全に避妊してたわけでもないんですが、今回は思いがけない妊娠でねー。なんて説明することに。そうするとナース今度は「産みたくないとかそういうわけじゃないのよね?」とか念を押す。エー、そういうわけじゃないよ〜とばかり慌てて否定する。英語の表現が下手くそだったのか、「サプライズ」という動詞を使ったために、誤解されたらしい。あれっくすにも言われたが、アメリカではあんまり赤ちゃんができたような状況で「サプライズ」とはいわないし、そういう言い方をするのは非常に望まれていない妊娠だというイメージがあるそうな。気を付けなくては。
質問が全部終わったところで、「検診するドクターが来るまで、しばらく待合室で待ってて。何か質問は?」と言われる。私は疑問に思っていた「本当に妊娠してるかっていう検査、病院ではしないんですか?」を聞いてみる。日本じゃあ、絶対最初に病院に行ったら、まずは尿を取ってそれでチェックして、それが陽性と出てからやっと話が始まるとおもうんだが……するとナースのいうことには「市販のテスターで陽性が出たんでしょ?だったら妊娠してるわよ」でした……そんなに市販のテスターは信頼度が高いのね……だったら今まで「病院で検査してもらうまでは、妊娠が確定ってわけじゃないし」といっていた私は、とっても的外れだったのかも。
私がそんなことを聞いたからか知らないけど、さっきは待合室で待っててと言ったのに、「じゃあ、尿を取ってきてくれる?」と言われる。そうそう、それが来なくっちゃ〜!と思っていた私は、喜び勇んで採尿グッズをもらう。日本の採尿グッズとはちょっとちがって、紙コップではなくて、ふた付きのプラスチックの入れ物だった。しかも、濡れティッシュのようなものをもらい、「尿を取る前にこれでよく拭いてからにしてね。前から後ろに拭いてね」といわれる。もちろん拭く場所はプラスチックの入れ物ではない。濡れティッシュと一緒にもらった紙には、拭き方まで細かく指示がある(ここもこうやって丁寧に拭くこと、とか……。かなりリアルで具体的)。こんなの初めてである。
で、取った尿の入れ物に名前を書いて検査室に持っていったあと、待合室に戻る。あれっくすは「え?もう終わった?」っていうので、「ちょっと待合室で待ってて〜って言われて」と説明している途中に、ナースが呼びに来てくれた。どうやら採尿に時間をたっぷり掛けた(拭き方の指示とか細かく読んでたりしてさ……)せいで、あまり待たなくてよくなった模様。
その時はあれっくすも一緒に診察室に来るのかと思ったけど、なんかあれっくすは「まだ自分が入れる診察じゃないのかな?」と思って一緒に来なかったのでした。あとから思えば、あそこで一緒に入れたらしい(回りの若カップルとか結構夫婦で入ってたし)。でもお股広げた姿をあれっくすに見せたいという希望もなかったので、入ってこなくてもよかったかなーという気もした。
入ってからは、ナースに血圧を測ってもらってドクターの登場をしばし待つ。緊張は最高潮である。こめかみでドキドキいってるのがよく分かる。しかも診察台(例の、足を置くところが付いているヤツ……)をちらりと見ると、余計心臓のドキドキは高まるばかり。やだよ〜。なんて思ってるうちにドクターが来た。
私の担当の先生は男の先生である。しかも非常に若い。あれっくすと一緒くらいでは?と思える若さである。しかもハンサムである。こんなハンサム君に私のあそこを見せるんかーと、「ナイストゥーミーチュー」とかいって握手しながら変なことを考えている私である。
ドクターは「テスターでテストしたら陽性だったそうだね?」と、普通の話から始まったが、私ががちがちに緊張しているのを見て、「何そんなに緊張してるの?」と聞かれる。なので正直に「内診が怖い」といったところ、「だ〜いじょうぶだって!なんともないから!!」と言われる。でも「痛そうだもん……」と泣き言を言ってみると、「痛くないってば。全然平気」と一笑に付される。
そしてこのドクターは、私が緊張しているのを見て可哀相に思ったのか、色々話をしてリラックスさせてくれようとした。「結婚の経緯は?」とか、「日本ではどんなことしてたの?」など、およそ妊娠とは関係ない話題でだらだらと話に付きあってくれる。おかげで私は初対面の産婦人科の先生に、アメリカ移民局がどんなにひどい役所かというのを5分は力説していた(笑)。
しかし、そういう話をしているうちに緊張はほぐれていき、そのうち肝心の妊娠関連の質問に移っていった。さっきのナースにも言ったけど、もう一回「最後の生理は?」と聞かれた。実は最初のナースの時も迷ったのだが、最後の生理(4月の生理)がいつだったかすら、私はつけていなかったのだ。いい加減さに呆れてしまうが、ちょうど忙しい時期で、生理のことなんて構っておれなかった模様。なので、だいたいしかわかりません。としか言えない。そうしたら「コンセプションいつしたか自分で分かる?」とか言われた。コンセプションという単語が何かイマイチ分からなかったが、この流れからして受胎した日だな、と思ったので、うーん5月の○日ごろかな(笑)って言ったところ、そこから計算して「だいたい最後の生理は4/25ごろっていうので納得できる感じ?」と言われた。「そういう感じだと思います」と答えると、なんか丸いくるくる回す表を回して、「うーん、それだと今はだいたい8週目に入ってるね〜」なんていわれる。なんか便利そうな表である。
その後は、既存症とか身内の病歴の質問があった。自分の病歴を説明し、現在、糖尿病とか癌とか喘息、心臓系の疾患があるか?とか、そういう人が身内にいないか?というのを聞かれる。あと、精神障害がある人が身内にいないか?ってのも聞かれた。あと、タバコ、お酒、ドラッグはやってませんね?というのも聞かれました。
そこで、4年前に結婚して30歳の妊婦ということで、ドクターにも「これは何回目の妊娠?」と聞かれた。また初めてだっていうと、「不妊治療通ってた?」っていわれるし……結局「オットが学生なんです」とまたまたいう羽目になったのでした。そしてそのあと、「妊娠して驚いています(サプライズ)」みたいな言い方をまたしたもんで(あれっくすにその言い方はよくない、と指摘される前だったのでしょうがない)、「あなた、妊娠してハッピーだよね?赤ちゃん出来て嬉しいよね?」とか念押された……。その時は「何でこのクリニックではみんなもそういう言い方するんだか。失礼だわ」と勝手に思っていたという能天気さである。心の中でとはいえ、無礼者扱いしてしまって申し訳なかったよクリニックのみなさん。
そして、気持ちがほぐれたところで(笑)ドクターが「それじゃあお待ち兼ねのチェックをするから、ここにある服に着替えてね。しばらくしたらナースと一緒に戻ってくるから、そしたら内診だから」といわれる。そしてドクターがでていったあと、私は診察台におかれている紙の服を着ることに。
まずはスッポンポンになるんだよなーと思って取りあえず着てるものを脱ぎ、その後紙でできた服を着る。かなり薄い。しかもでかい。サイズがすごいです。私なら二人は入れそうなサイズ。前止めか後ろ止めか分からないのだが、仰向けに寝転がることを考えると、後ろ止めで着といたほうが前がはだけないでいいかな、と思ってそうする。そして、診察台の上に腰掛けてドクターが来るのを待っていると、女性のナースと一緒に戻ってきた。やはり内診は男性ドクター&患者だけではやらないのでしょうか(狭い部屋で締め切ってやるから)。あとで訴えられたときに困るんだろうな。ナースは何をするわけでもなく、そこにいるだけであった。
最後にやったパップスミアー(子宮ガン検診)はいつ?と聞かれて、今まで一回もしたことがない、と答えたら、また「ええ、したことないの?」と驚かれてしまったので、慌てて「いや、しないといけないとは思ってたんだけど、なんか面倒で後回しにしてて……」と言い訳する私。そしたら「じゃあ、今一緒にしとくからね」といわれる。わあ、内診のついでにやってもらえるとはラッキー。
最初は簡単に聴診器で心音を聞いたり、乳がんのチェックをしたりしていたが、ドクターが「あなた、心臓にかすかに雑音あるね?今まで言われたことある?」と質問してきた。これは、私も以前から不思議に思っていたのだが、日本の病院では一回も言われたことがなかったのである。私はちょっと事情ありで、しょっちゅう健康診断を精密に受けていたのだが、あれだけやってて一回も心臓のことは言われなかった。ところが、渡米してからアメリカの病院に行くようになってから、必ずアメリカのドクターには「心臓にちょっぴり雑音がある」と言われるのである。でも「非常にかすかで、大したレベルではないので別にいいけど、一応覚えておいたほうがいい」という程度だが。これは、日本とアメリカの医療水準とかドクターの考え方の違いなのだろうか、それともアメリカに来て急に心臓に雑音が入るようになったのか。やだなあ。これについては、妊娠中というのが心配なので心臓科の医師にかかるように。と、ドクターに言われた。その場で心臓科の医師への紹介状を書いてもらい、明日この人のところに電話して、次の検診までにこの人のところにで心臓の雑音に問題がないかどうかチェックしといて。と言われた。へーい。と返事しておく。雑音があるといわれるとちょっと心配だが、まあパイロットになりたくてもなれなかった、というレベルの雑音なら問題ないだろう、と勝手にいいほうに考えておこう。
そして懸案の内診。「じゃあ、仰向けになって〜。足をここに載せて〜。体をこっちにスライドさせて〜」と言われる通りにやった。ああ、今って私客観的に見たらすごい恥ずかしいカッコ?と思うもう一人の自分がいたが、ドクターとナースが飛ばすジョークに(なんだか知らないけど、私のリラックスのためにか、二人で掛け合い漫才のようなことを言って私を笑わせてくれていた)笑っているうちに、「ハイ、もう前半は終わったよ〜」と言われる。慌てて下を見ると、なんだかすごい器具(に見えた)を私のからだから取りだしているところだった。わーあんなのやってたのかー知らんかったー。と思いつつ、痛くなかったぞ。なんかすぐ済んだぞ。と喜ぶ私。
そして、ドクターに「じゃー、子宮を触りますねえ。手を入れて触りますけど、ゼリー付いてますから。痛くないですから。ゼリーが冷たいかも知れません」と言われながら後半の触診。これは器具の時とちがってかなり違和感ありありだったが(だって、あのハンサムドクターがグリグリーって……)触りながら「子宮が大きくなってますね、すべて順調ですね」と教えてくれたので、そっちに気を取られて痛いとかそういうことを思ってる暇が無かった。そしてあっというまに終了。
「さあ、服着ていいからね〜。服着たらそのまま受け付けで次の予約取ってから帰ってね。うちはドクターが4人いるんだけど、どのドクターを指定してもいいよ。今回は僕だったけど、別のドクターがよかったらその人を指定してもいいし、出来ればすべてのドクターに1度は診てもらったほうがいいと思う」とのこと。そして、「質問は?」と。
私は内診が終わった喜びで冗舌になっており、「質問いっぱいあります!」と聞きまくってきた。まずは「本当に妊娠してるんですよね?」である。いや、子宮がでかくなってるとか言われたことは言われたが、やっぱりこれはドクターの口から聞きたい。ドクターの返事は「さっきの尿検査の結果は、妊娠でしたよ。でも、市販のテスターが陽性だったら、だいたい妊娠してると思って大丈夫だよ」でした。
次に予定日はいつになりますか?と一番聞きたかったことを聞くと、例のくるくる回す表を取りだしてくるくるしたあと「うーん、1月の終わりごろかなあ。またこれは変わるかもしれないけど」と言われる(しかし、それを聞いていた看護婦さんが、カルテの予定日のところにJan.30と書いていた……)。しかし、これを聞いてまた、ブラット・ピットの奥さんは私よりも予定日が後なのに、私よりもずっと前に妊娠確定していたのが分かったのはなぜ?と疑問を持つ。まあほんとにどうでもいいんだけど。
その後なに聞いたか覚えてないけど、ビタミンのサプリメントの錠剤について質問したり(これは病院で処方してくれた)、食べ物や飲み物について質問したりした。よくアメリカで産婦人科の先生に「妊娠中は寿司は食べないように」とか「タイやインド料理は食べないように」と言われる、という話を聞いたことがあったので(すっかり耳年増)そのことも聞いてみたが、「別に健康的に食べるのなら、何を食べても構いませんよ。アルコールだけは辞めてね」と言われただけであった。
それから「体重はだいたいこれから出産までに25パウンドから35パウンド(11キロ〜16キロ)くらい増えます」とも言われる。エー、日本の妊婦さんはこんなに太ったら妊娠中毒症になりやすいとか、難産になるとかで怒られるだろう〜、普通。と思う。日本で出産した友達が「10キロまで増えて先生に叱られた」とか「12キロ行ったので叱られるのが怖い」とか、そういうことをよく教えてくれていたのだが、そのせいで、昔と違って今は体重制限にやかましいなーというのが私の印象としてあったのだ。ところがいきなりアメリカじゃあ「11キロは太らないとダメよ」と来た。お国が違うとこういうものなんだろうか。まあいいけど。
そのあと「HIVの検査も含む血液検査をするんで、帰る前に採血しておいてください」と言われた。と言うわけで、ドクターとナースがでていった後に、服を着てから検査室に行く。そこで血液をとり、受付に戻って次の予約を入れ、ビタミン錠剤の処方せんをもらってでてくる。お代は日本と違って後から請求書が来る形なのでお金はそこでは払わないのでした。
その後、サプリメントの処方せんをもってドラッグストアに行ったり、病院でもらった読み物(そう言うのをもらえた)を読んでいたりしたら、あっというまに夕方になってしまったので、職場には帰らず家に直で戻った。サプリメントを飲んでみたけど、非常にまずかった。いや、錠剤なんだけど、飲んだ後ずっとのどから味が上がってきて……あんなの毎日ずっと出産するまで飲まされるのか?とちょっとブルー。
オフィスの人達に私が妊娠したことを発表する日である。って、別に発表する日、という大々的なものではないけど、いわなきゃならんだろうし、隠すことでもないし。ってわけで、朝からわくわくしつつ出勤。
アサイチのオフィスで最初に会ったのは、秘書の人。その人のそばにイスを引っ張っていって座り、「あのね〜。ニュースがあるんだ〜」と切り出す。私のニヤニヤ具合でその人は「もしや?」と思ったらしいけど、一応私が切りだすまで待っていたので、「妊娠してました〜」と告白。うわー、おめでとう〜〜!と言われたあと、やっぱり最近の私の様子がおかしい(笑)ので、薄々分かってたとか言われてしまった〜。しかも、昨日のチェックアップに行ってくるから。という言い方が妙にさりげなさ過ぎて、しかもオットが迎えに来ている(と言われても、うちは車が1台なのでどんな場合でもあれっくすが送り迎えするんだけど……)ので怪しいと思っていた。とか言われました。
その後、オフィスの人に順番に話す。朝来た順番である。一緒に仕事をしている相棒のような同僚は、「次はあなただと思ってたのよ〜!(うちのオフィスには現在妊娠中で5カ月の妊婦さんが一人いる)」と言ってくれる。彼女は、私がいう前に「妊娠したっていうんでしょ?」と向こうから言ってきた。どうも思ったよりも回りにばれているような……
私の席の横にいる、オフィスで一番若い同僚が、一番興奮していた。私よりも興奮しているのでは?と思うくらいである。前にもう一人の同僚が妊娠したときもそうだった。そして「ミックスレイス(いわゆる日本でいうハーフ)の赤ちゃんって可愛いんじゃない?産まれたら絶対見せてよぉ!」と(ちなみに今妊娠している同僚は、お腹の赤ちゃんは3人目なのだが、先に生まれている二人はいわゆるミックスレイスで、どちらともものすごく可愛い)、まだ生まれるどころか親指の先くらいしかない胎児にもなってない状態なのに予約を入れている。アジア系の赤ちゃんは見たことがないそうで、すごい楽しみだとうきうきしていた。
ちなみにこの同僚は、「休暇とりやすい時期に子供作るなら(うちの会社は冬が割と暇なので、長期休暇が取りやすい)今のうちに仕込んどかなきゃ〜」などとこないだから私に時々言っていたのだが、「まさか、私に言われたから作ったわけじゃないよね?」と言われて、いや、実はあなたに言われたからその通り従ってみたのよ〜、なんてジョークを言ったらまた大喜びして、私もほしい〜などとと言っていた。若いっていいなあ。明るい。しかし彼女は回りに「今出来たら問題だろう(この子はもちろん未婚で、ロースクールを来年終えるところなのだ)」と突っ込まれていた。
そのあと、今3人目妊娠中の同僚が会社にきて、アサイチで私に連絡事項があったらしく、資料をもって私のデスクまできてくれたのだが、その時オフィスの回りの子が一緒に付いてきた。妊婦の同僚は「何でみんな付いてくるのよぉ?みんなぱたに用なの?」とか聞くのだが、みんなにやにや。「変なの〜」といいながら、彼女は最初に仕事のことで打ち合わせしてたんだけど、私の方からは、彼女の後ろにいるみんなのにやけ顔がばっちり見えるし、それを見ながら真面目な顔できなくて「あー!だめや〜!もう教えちゃう〜〜!」って、妊婦の同僚にも妊娠したことを発表。彼女は「妊婦仲間が出来た!」とばかり、色々聞いてきてくれて(さすが現役妊婦は質問の内容も的確だ)、さらには気持ち悪くなったらクラッカーもスナックもミントもハーブティもなんでもあるから、いつでも言って〜!って言われた。私としても、これから3人のママになろうというベテラン妊婦がそばにいるのは大安心である。
あ、今思ったら、あの時の打ち合わせの続きしてないぞ……。
いきなり週末飛んでますが。
トイレの近さがかなりましになってきた。近いのは近いんだけど、一時期ほどしょっちゅう行かないようになった。ひどいときは30分に1度くらい行っていたので、ちょっと楽になった気持ち。つわりの方は、相変わらずないようだけど、おなかが減るとちょっと気持ち悪いというのはつわりなのだろうか?でも、これって妊娠する前からそうだったよな〜。
■目玉を触られてしまったの巻
昨日眼科に行ってきました。って全然妊婦と関係ない話なんですけどね。
3週間ほど前から、左目に黒い点のようなものが見え、それが目の玉の移動によって動いて取っても苛々したいたのですわ。この黒い点、目の玉の動かし方によっては見えないんですが、突如しゃーっと見えてきて、そのあと「るんた♪るんた♪るんた♪るんた♪」って感じで動くんで、めちゃむかつきます。気にしなかったらいいんだけど、仕事がモニターとにらめっこ、と言うものなので、どうしても白地の背景のところをじーっとみることが多いし、目の玉もよく動かすので、苛々して仕方がなかったわけです。で、この話を数人の人にしてみると、これって日本語では飛蚊症とか呼ばれてるらしい、と知りました。たいていはなんでもないらしいですが、時々これが網膜剥離とか、なんちょかかんちょかとか、こわーい病気の前兆のこともある。なんていう恐ろしい話を聞き込んできたため、鬱陶しいとか言ってる場合じゃないと思って予約入れて目の検査してきました。
多分これって、妊娠検査で産婦人科に赴いたため、病院に行く度胸がついたせいだと思いました。なんて言うか、アメリカの病院の仕組みがよくわかんないし、昔ERで嫌な思いしてぼったくられたことがトラウマになってるし、保険もどうやって使っていいか分かんないし、ってなお子ちゃまみたいな不安があったために、どうもアメリカの病院は敷居が高かった。ところが、産婦人科に「行かねばならぬ」という状況になれば、もうついでに他の病院も行ってみたらいいじゃない、と思えるようになったというか。
まあ、でもアメリカの病院はどこでもそうかも知れませんが、予約入れてもたいてい診察は2〜3週間後ですよね。日本だったら運がよければその日のうちに、そうじゃなくてもだいたい次の日か、遅くてもその週のうちには予約入れられるっしょ。外来は予約無くても行けるしさ……
で、眼科医院ですが、まず重要なところ。今度は「リザべーション」ではなく、「アポイントメントがあるのですが」とちゃんと言ったぜぃ!はっはっは。ぼんやりしていたのでまた間違えそうになったが、「ア・リザべ……」のリの部分を言う前に気が付いて、「……ナポイントメント」と早口で言ってごまかした。はっはっは。ここで間違えて受付の人の失笑を買い、横にいるあれっくすに突っ込まれるを避けられたので嬉しい。
目の検査は、思ったよりも色々きっちり調べられました。ぱたは目はいいほうで、日本でも眼科なんてほとんどいったことがなかったので、目の検査と言っても、一通りの「視力検査」「目にぷしゅって空気吹き付けるやつ?」「お医者さんがレンズで覗くやつ」くらいしか知らなかったので、今回受けた検査の数々には驚きました。そして、めちゃくちゃ怖かったです……
目の玉の黒目のサイズを測るとか、そういうのも初めてやったんですが、それは全然オッケーでした。怖かったのは、なんかすごい機械の前でやる数々のやつ。辞めて〜って感じっす……力を入れたいのに入れられないから、つま先が知らないうちにくくぅ〜っと丸められてたりする感じ。
目薬を差しまして、瞳孔が開いてからやる検査ってのもありまして、それはもう外がまぶしいわ、その辺の字もぼやけるわで何だか変な気分でした。さらに、そのあと、黒くてでかい機械で目の玉触られましたよ。ほんとマジかいって感じ。そのでかい機械の先に付いてる棒みたいなのが、「ジャンジャンジャンジャン(ジョーズ風に)」と近付いてくるんですよ!目玉めがけて!そして、目玉の表面にその棒の先っちょを触らせた状態で何かするという説明があったのですが、こりゃほんと、もう生きた心地がしませんでした。大人なんだから我慢しなさい、これは検査でしょ!と自分の中でも言い聞かせてんですけど、いかんせん「脊髄反射」っていうヤツなのか、「目玉になんか近付いてくる」という状況下では無意識に体が逃げちゃうんですよ。もう目をつぶっちゃうとかそういうのじゃなくて、うひゃ!って感じで体全体で逃げてしまう。分かってるのに。4回以上逃げてうまく検査できず、最後は看護婦さんに取り押さえられて、まぶたをぐにゅーと開かれた状態で、目玉触られました。あー。
そして、色々やった結果は「なんでもない」でした。こういうのって眼球の硝子体に濁りが生じたりすると自然によく起こることらしいです。普通の人でも健康な目でも起こる。私の場合は、硝子体に目立った濁りもないようなので、全く心配は要らないでしょう、とのこと。良かった(とはいえ、このちらちら見えるのはもうどうしようもないというのが悲しい……慣れるしかないのか……)。*ただ、フラッシュライトを浴びたように時々まぶしく感じる。とか、黒い点が大きくなったり数が増えたりしている。場合は、深刻な病気の前兆である場合もあるので、病院に行ったほうがいいそうです。どちらにしても、飛蚊症が急に発生したら診てもらったほうが安心かもですね。
ちなみに診察料でしたが、「眼鏡やコンタクトを作るための処方せんを書いてもらう時の検査は、保険が効かずに全額負担になりますので60ドルくらいかかります(病院によってはもっと高いこともあり)」ということだったんですが、私の検査はどうなるんでしょ?と思ってたんですよ。こりゃ、飛蚊症がでたからそのための検査なんですけど、目の検査っていうだけで保険適用外だったりして。とか心配になりまして。会社の人にも聞いてみたんですが、みんな眼鏡とかコンタクトの検査しかしたことがなくて、保険が効かなかったので自費で払ったよ〜っていう意見ばかり。中には100ドルくらいかかったよ、なんて話もあって、ウワ、高い。と思ったのでした。なので、今回目の検査をするに当たって、私はドキドキだったわけですよ。
ほいでもって、色々やった検査の中で、(私は眼鏡は必要ないんですが)検査の一部にこの眼鏡処方せん用のリフレクション検査というのがあったんですよね。検査はすべてセットになっているようで、眼鏡がいらない私も受けないといけないということになってこれ、受けました。そして、もし検査の結果、眼鏡が必要となったなら、この検査の結果から処方せんが書いてもらえる、という説明も受けました。これは最初から「保険でカバーされない」と説明があり、その分だけ自費で払っていただきます、っていわれたんですよ。で、リフレクション検査の値段を確認したら、13ドル。その13ドルだけ払ってもらいますって。そして、私は、メディカルチェック(目が不調なので検査してもらう、という名目)で申し込んでいるので、リフレクション検査以外はすべて保険カバーされるとのこと。
で、看護婦さんに聞いてみたんですよね。眼鏡を作るための検査って、私が今日受けたのとなんか違うんですか?と。そしたら一緒ですって……ということはですよ、最初から「眼鏡を作りたいんですが」っていったら60ドルで、「目が不調なんで診てください」って言ってその結果「眼鏡が合ってないようなんで処方せん書きますね」っていう場合は13ドルなんですか?なんかそれって、眼鏡目的でもメディカルチェックで申し込んだら安くなるのでは……と思ってしまいました。不思議ー。今度眼鏡作るときがあったら、メディカルチェックで申し込もうかな。
でも、そんなことみんな思い付くのかもね……保険会社もちゃんとわかってて、「あなたの場合は保険適用されません」とか言ってきたりして、あとから……
■自分の心臓に感動の巻
心臓科に行ってきました♪
最近病院ラッシュです。この2週間で3つもの病院に行ってきた女、ぱた。それまでアメリカの病院を怖がっていたくせに、いきなりつき物が落ちたように病院好きになったかのようです。この心臓科ですが、前にも書いたけど、産婦人科医のハンサムドクターが「心臓に雑音が聞こえるので、検査してきてください」と私に言い、それに従っていくことになったのでした。ハンサムドクターからは「○○病院のドクター・スミス(仮名)のところに予約入れて行ってきてね。僕たち知り合いだから僕のこと言ったら分かると思うよ。結果がわかったらこっちに連絡してくれるように、こっちの病院と僕の名前も伝えといてね」などと指令を受けていたのでありました。
まあ、「全然大したことないけど」と前置きが付いたとしても、心臓に雑音が聞こえるなんてなんとなく穏やかな話ではないし、ちょっとやだなーという気はしていました。しかも前にも書いたけど、日本の病院であれだけさんざん検査を受けてるのに、誰からも「心臓の雑音」のザの字も聞いたことがない。いきなりアメリカで言われるようになったとは、アメリカ生活のストレスで心臓に負担がかかっていたりして。とか思ったりもする(とすれば移民局のせいである。責任をとって頂きたい)。
もう一つ「もしかしてアメリカのお医者さんが使っている聴診器は、日本のお医者さんが使っている聴診器よりも機能が良かったりして」とも思う(笑)。しかし、何億もするお高い機械ならいざ知らず、聴診器くらい日本でももちろんいいのが買えるだろう!という気もするので、実はこの1週間気になってはいたのでした。
と言うわけで、こないだメンタマを細かくチェックしてもらったばかりですが、本日は心臓をば。へへへ。日記を付けていると、こういうちょっと嬉しくない状況でも、「サイトのネタになる」と思うと無理矢理前向きになれるのが利点です。昔雑記帳を付けていたときも、アメリカ生活で信じられなーい!レベルの苛々が発生したときも「むかつくけどサイトのネタになるからいいか」と心の一方で思っていた。忙しくなって雑記帳を中断してしまってからは、この手のフラストレーションを発表する場所がなかったので、気が付かないうちにやっぱり心の負担になったいたのかも知れない。つくづく書きたがりである。
まず心臓科の病院に着くと、受付にいって、「ドクター・スミス(仮名)の予約を取ってあるのですが」と言う。アポイントメントというのも慣れたぞ(なんか嬉しい)。ドクターを指定しての診察だし、ハンサムドクターの紹介だし、さらにこの前日にこの病院から電話がかかってきていて、「明日のドクター・スミス(仮名)のアポイントが入っていますが、きますよね?」と確認されているので、話は早いはず、と思っていたのである。ところが受け付けの人は困ったような顔をして、「ドクター・スミス(仮名)は、もう心臓科の診療をしてないんですよ」という。え?どういうこと?と思い、「昨日確認の電話をもらったときは、ドクター・スミス(仮名)のアポイントと言うことだったんですけど……」と言ってみると、「……そうなんですけど、ドクター・スミス(仮名)は、もうこの病院にはいないんで、代わりにドクター・マッケンドリッヒの診察でいいですか?」という返事。詳しくは言いたくないし、こっちもちょっと急なことで困ってるんですよ〜と言った風情の受け付けである。
「まあ、別に心臓科医なら誰でもいいですけど……」と言って引き下がったが、あれっくすも私もドクター・スミス(仮名)に何が起こったのか?!と興味津々であった。オフィスのドアのところの名前には、ドクター・スミス(仮名)は載っていたのだ。そして、昨日の電話ではドクター・スミス(仮名)はこの病院にいて、診療もしてたから確認の電話が入った。なのに今日は「もうこの病院におらず、心臓科の診療もしていない」ときたよ。
仮定1:ドクター・スミス(仮名)は、何か悪いことをしており、今日の朝それが明るみになって首にされた。
仮定2:ドクター・スミス(仮名)は、今日の朝急病か急な事故に遭い、いまごろ大変なことになっている(でもそれならそういいそうなもんだが)。
仮定3:ドクター・スミス(仮名)は、今日の朝病院に来たら、突然「おまえらなんかだいっ嫌いだー!もうこんな所辞めてやるぅ〜」と言い置いてでていった。
仮定4:ドクター・スミス(仮名)は、昨日の夜秘密の恋人と「医者をやめてこの恋に生きる」と書き置きを残して駆け落ちしてしまった。うーん、いくら仮定しても真実はわからないんだしこの辺にしとこう。
というわけで、ドクター・マッケンドリッヒに呼ばれるのを待つ。しかし、このドクター・スミス(仮名)の予約の入っていた患者も一緒に診ているようで、めっちゃくちゃに忙しいようである(実際診察の時も「3人の患者をいっぺんに診てるんだよ、今……」と疲れた顔でいっていた)。3時の予約だったのに、4時になっても呼ばれない。ナースが「じゃ、このすきに色々血圧測ったり体重測ったりしましょうか」と言ってくれたので、そうすることに。診察室ではなく、手近なドクターのオフィスに入ってそこで血圧を測る、と(でも、産婦人科もそうだった。最初の問診みたいなのは一番近くのドクターのオフィスでちょちょっとやったのだ。そういうものなのか?)。
血圧はいつものことだが低い。上が100ないことが多いのだ。今回も95くらいしかなくて、ナースに「ちょっと血圧低すぎじゃない?いつもこんなの?」と言われるので「いつもこんなんです」と言っておく。そうすると「それじゃあ、右手で測り直してみようか」と反対の手に血圧のやつを巻き巻きする。で、測って、「おぉ〜!こっちだと上が101だわよ!こっち採用しときましょう」と嬉しそうに言われた。そういうもんなのか?血圧って……
そしてまた待つこと30分。退屈である。なので待っているドクターのオフィスの中をじろじろ見回す。アメリカのドクターは妙に証明書とかライセンスとかそういうのを額に入れて壁に飾ってるんだなーと思う。心臓医なんてすごいよ。もういろんな分野のなんちょかのなんちょかの、なんて、一人20枚くらい立派な症状みたいなのを飾っている。暇なので観察していたが、医学校の修了証とか、アメリカ内科医師協会のメンバー証とかはともかく、細かい専門の証明書のたぐいには、ぬくれおなんちょかとか、電気なんちょかかんちょかとか、なんかすごそうなのが多い。一人でこれだけ色々持ってるとは、すごい勉強してるんだろうなーと思いつつ眺める。
そしてやっと技師の人に呼ばれた。そしてドクターのオフィスから診察室に移され、そこで上半身裸になったあとガウンを着るように指示されて、「これから心電図取りまーす」とのこと。しかしもちろん彼女は英語で言ったわけで、「えれくとろかーでぃおぐらむ」とかさらっと言われて、私は何をされるのか分かるはずがない。当然だが、そんな英単語は今まで一度も聞いたことがない。なので不安におののいていた。いやあ、分からないってコワいっす。
でも、台の上に横になったら、胸にぺたぺたシールを貼って、それに導線をつないでいるようなので、こ、これは心電図では?と気が付く。私は日本ではとったことがないが、こういうのを写真で見たことがある気がする。そこで、さっきのエレクトロなんちょかっていうのは心電図って意味なのね。と納得。せっかくなので、サイトのネタのためも技師さんに色々聞いてみる。「これって何が分かるんですか?」とか、「音が聞こえるんですか?」とか。なんだコイツと思われたであろう。私の心臓と肺の様子が、グラフになって紙にジジジと印刷されてきているのが見えた。それでお終いです、と言われてシールをはがされる。技師さんは「あなた、シールがはがれやすくてよかったね。これはがれにくい人は痛いらしいよ」なんて笑っていた。
そこまで来てやっと、ドクター・マッケンドリッヒ登場。思ったよりも「おもろいおじさん」風でした。これまでの病歴とか、検査に来た理由などを聞かれ、妊娠したため産婦人科医に行ったら、そこのドクターに心臓に雑音があると言われてチェックに来ましたなど説明し、ドクターもフムフムと聞いている。いつも思うが、私がかかったアメリカのドクターは、産婦人科も眼科も心臓科も、親切で人の話を良く聞いてくれる。そして率直に色々言ってくれるのでなんか嬉しい。さらに、必ず雑談するのだ。なぜ?今回のドクターは、「僕の娘が日本文学を専攻してて、東京に留学したことがあるんだが」だった。
そして、心臓に聴診器を当てて、しばらく聞いていたが、「雑音ってどんなのかと思ったら、ものすごいかすかだね。こんなの心臓医でもないのに聞き取って患者に伝えたというのは、あなたの産婦人科医は非常に耳がいいんだね〜」なんて感心している。
そこで非常に気になっていた、「日本では心臓に雑音があるなんて一度も言われたことがなかったんですが、アメリカに来て急に言われるようになりました。心臓の雑音って、いきなり発生することあるんでしょうか?それとも日本の医師はなんらかの事情でこの雑音を聞き取れないんでしょうか?」を質問してみる。ドクターは即答でした。「イギリスや日本の医者は、医師の判断で患者に話さないという選択をする場合がほとんどです。心臓の検査に来ていて雑音を発見したならともかく、それが患者の直接の問題でない場合、例えば、胃の検査で心音の雑音が聞こえたとしても、患者は胃の検査に来てるから、心臓の雑音が特に問題がないのなら、医師の判断でこれは伝えない、とするのだと思います。また、その検査に来ていても、医師の判断で真実を教えない(本当は胃ガンなのに、患者には胃かいようですよ、といって、患者にショックを与えないようにするとか)というのも慣習として許されていると聞いています。ところがアメリカの医師では、基本としてどんなことでも患者に真実を伝える、それが直接の検査に関係しないことでも、医師が気が付けばすべてを患者に言う必要がある、と言うことになっているので、アメリカの医師は心臓の音に雑音を聞いてしまえば、それが大したことがないものでも必ず患者に伝えるのです」と言うことでした。だから、日本の医者はなんにも言わなかったのでしょう、とのこと。なんかそれは非常に納得できたので、そうかーと思う。急に心臓が悪くなったとか、日本の聴診器は性能が悪いと言われるよりはずっと幸せな気分。日本のお医者さん、疑ってゴメン。
そして、「検査の一環なので、エコーもやっときますね。技師が迎えに来ますから、そうしたらエコーの部屋に行ってください」と言われる。そしてドクターは次の患者さんの診察にバタバタと走っていくのであった……
呼びにきた技師さんのあとについてエコーの部屋に入り、「エコーって何か知ってる?どういう診察か説明しましょうか?」と言われる。なので「妊婦さんが赤ちゃんを見るときにやるヤツですか?」と聞くと、そうそう、エコーは、子宮の上から赤ちゃんを見るのと同じ機械だよ、と教えてもらう。おぉ、それじゃあ、心臓見るついでに赤ちゃんも見てやってくださいよ!と言ってみると、「うーんとね、心臓と子宮は全然違うところにある(←そんなこたーわかってる)し、私も子宮なんて見たことないから、ついでに見るって訳にはねえ」と言われた。残念。まあ、下半身は服を脱いでいないので、子宮を見ようとすると下も脱がないといけないかぁ。
そして、ジェルみたいなのを心臓の周りに塗ってエコーの機械を滑らせる。おぉぉ!私の心臓だぁぁ。
理科の生物の時間に習った心臓そのまんまが、エコーの機械にばっちりと写っている。正しく、左心房、左心室、右心室、右心房と時計回りにあるのが見えて、縮んだり延びたりしてるのだ。これがすごい。ちゃんと習った通り、左心室の壁の方がちょっと分厚く見えて、そこが縮まると弁が開いて血ががーっと大動脈に流れる……といのが見えるのだ〜。すごい。技師さんがちょこちょこっと設定を変えると、血液の流れが色分けされて写る。入ってくる血がと出ていく血が青と赤に写って、血の流れが色で見えたりする。すごい。技師さんに「音も聞きたい?」と言われて、うんうんうなずくと、音を出してくれた。「どっ、ぽよ〜ん、どっ、ぽよ〜ん……」という間抜けな音である。しかしなんかしゅごい、と聞き入ってしまった。
そして、エコーの機械をぐるーっと動かして、別の角度からも見る。「この部分が、心音を出してる部分なのよ。」と技師さんがさして教えてくれる。そして、技師さんはその広がったときの大きさを素早くコンピュータで測って……とか作業をしている。私は自分の心臓に魅入られたように見入ってしまった。こんなに忙しく動いてるのかー、これって今まで休みなくずっとこうやって動いてるんだよねえ、すごいなあ。人間のからだって……と妙に感心する。
妊婦が心臓のエコーを見て感動するというのは、胎児に対してだけだと思っていたが、私は自分の心臓に感動してしまった。いやいや。
エコーが終わったあと、ドクターのオフィスに呼ばれる。そしてドクターがいうには「心臓に異常はまったくありません。雑音自体も非常にかすかなものだし、この手の雑音は心臓内科医では「なんでもない」と分類されるもので、こういう人もよくいます。だから全く心配なし」でした。で、付け加えて「この程度の雑音ならば、心臓医ではなくても「なんでもない」と分かるので、日本の医者が伝えなかったというのは、患者をいたずらに不安にしないためにも良いことだ。アメリカの医師はそういうのが出来ないんだが、患者さんに不安を起こさせないということでは非常にいい慣習だね」とかいって笑ってました。
さらに、「さっきのエコーをビデオにとってあるから、見せてあげるよ。だんなさんが待合室で待ってるんでしょ?だんなさんも見たいんじゃない?」なんて言うので、待ちくたびれて寝そうになっているあれっくすを呼んでくる。あれっくすは、私が「ドクターが呼んでるよ」って言ったので、なんか悪い話かと思って心臓が止まりそうになったそうだ(でも心臓科の病院で心臓が止まっても、ドクターがいるから安心だね!)。
そして、あれっくすも混ぜて、さっきのエコーのビデオを見る。あれっくすは「すげ〜。わ〜。」と言葉もないくらい感心していた。やっぱりね、心臓って見ると面白いもんだと思いましたよ。普通見る機会もないしね〜。最後にドクターに「もう心臓科に二度と来なくていいことを祈ってるよ!結果はあなたの産婦人科医に送っておきます。元気な赤ちゃん産んでね!」と言われて病院を出ました。よかったよかった。
しかし、あの検査カバーされるんだろうな、健康保険で……ちょっと心配。請求書が来るまでは落ち着けませんわ、アメリカの医療の仕組み。
つわりもなく体調の変化もなく、いつもと同じように生活しているぱたですが、唯一「これは妊娠しているからよね」と思えていた、トイレが近いというのも完全にもとに戻ってしまいました。こうなると、自分が本当に妊娠しているのか非常に疑問になってきます。最近友達にも「なんか全然信じられなくってー、実感ないよ〜」とよく言っている傾向があるのですが、本当にそうなんだもん。この腹にちゃんと入ってるのか?とお腹の上から眺めてみたり。
そういえば、ちょっと腹がでてないか?と気になる。
しかし私は、ちょっと食べ過ぎるとすぐに腹がびよーんと出るタイプなので、たんによく食べるからちょっと太ったのか、妊娠したからなのかの判別も非常に難しい。私は食べ過ぎてるほうに一票を入れたいところだが、あれっくすは「きっと子供がいるからだよ!へへへ」と嬉しそう。いや、それはちがうんじゃないか……と思うが私にはよく分からない。体重は恐らく増えているであろう。まだ3カ月入ったばかりなのに増えてどうするんだよーと非常に心配である。
そういや、胸がなんか張ってます。筋肉痛みたいにちょっと痛いっす。これってでかくなってるんでしょうか。先輩妊婦の春ちゃんは「セクシーダイナマイトになるでぇ、エヘエヘ」と教えてくれていたので、これはちょっと楽しみ。
それにしても、皆さんこの時期はどういう下着着てるんでしょうね?日本にいる友達に聞くと、妊娠すると妊婦パンツとも言うべき、巨大なおへそまでばっちりパンツをはくそうですが、今の時期からはいてるのかしらん。私はそんなものはどこで手に入れればいいのかも分からず、しかも体調に変化ナシときてるので、以前から多数買い込んで愛用している、ビクトリアズシークレットのコットンショーツを使用し続けているのですが、このまんまでいいのか?と迷う。こういうのは人に聞きづらい。「ねぇねぇ、どんなパンツはいてるぅ?はぁはぁ。」ってまるで変態である。
取りあえず私の一番好きな、ゴムのところが太くておへそ近くまで隠れるタイプのハイレグショーツは、どうも子宮がある辺を圧迫している気がするので辞めることにする。ゴムが太いので締めつけられてる感じである(いや、そう感じるってことは、やっぱり食べ過ぎで腹が出てるのかも……)。と言うわけで、ビキニタイプのゴムのところが細いのを愛用しているが、妊婦がビキニパンツというのはまずいでしょうかね?母親には「冷やすな」と死ぬほど言われてるっちゅーに……まあ、どうでもいいからこうやってぐちゃぐちゃ考えられるのかも知れません。
しかし、パンツもブラも買わんとあかんわけね、そのうち……
7/2/2001 ■妊娠周期の勉強をしてみたの巻
7月に入ったってのに急にこの辺寒くなっちゃいまして、朝なんか華氏50度代、ぶるぶる。って感じです。会社行くのにジャケット着たい……
この週末は珍しく前半ハッスルして買い物やらなんやら出掛けたのだが、日曜はグッタリ疲れて一日中寝ていたのだ。まさに文字通り一日中で、まずベッドからおきたら既にお昼の12時を回っており、おなかが空いたのでその辺にあるものをちょっと食べていたら、2時過ぎくらいに猛烈に眠くなりリビングで眠り、おきたら夜の7時半であった。あれっくすが映画を観ていたので、横で見ているうちにまた眠くなり、うとうとしてたらもう夜の11時である。驚いた。
あれっくすはこれは妊娠しているからだ。と喜び、起こしてくれなかったので私はその後全く眠れなくなり、朝の4時くらいまで目がギンギンに冴えたまま苦しんでいた。これは絶対妊娠症状ではなく、単なる昼夜逆転に苦しんでいるだけだと私は強く思う。おかげで今日一日、会社で死ぬほど辛かった……睡眠時間3時間で月曜を一日働くのはかなり辛い。
話は変わるけど、昨日、「ぱたのたまご」の過去ページを整理するので、カレンダー月別ではなく、妊娠月別に分けようと思って分けてみた。日本では「妊娠何カ月」というような言い方を普通にすると思うんだけど(友達もよく「今5ヵ月」とかそういうふうにいってたし)、なぜかここアメリカでは「何週目」という言い方をする人しかいない。アメリカ人妊婦&経産婦でも、日本人妊婦&経産婦でもそうである。皆、「私は今28週でーす」とか「14週に入ったところ」とかいう。病院でそういうふうに言われるからだと思うんだけど、どうも私はさっと4で割って「○か月ね」と無意識に計算してしまう。
そういや、日本では妊娠期間は十月十日(とつきとおか)っていうので、若いころはそのまんま「カレンダーで10カ月10日後に生まれる」と思っていた。ここに告白すると、私は中学時代、隣の席の男子が10/15日生まれというのを知り、「そうか、やっぱり三が日あけてちょっと一息ついてからなのか」と思ったことは否定しない。
ところが、アメリカでは妊娠期間は「Nine months(9カ月)」と表現され、これがタイトルになった妊娠コメディ映画もある。アメリカでは、妊娠といえば、9カ月なのだ。最初、これらのことを知った私は、素直に「そうか、アメリカの赤ちゃんは一カ月も早く出てくるのね。やはり体型が違うからかしら」と間抜けなことを思っていたりしたものである。いくら体型や人種が違おうが、私たちはヒト科の動物なので、そんな一カ月も妊娠期間が違うことの方がおかしいと思わなかったのは痛いところである。
この違いは、というと、結論から言うと日本の「トツキ」というのは、生理期間が10回、という意味なのだそうだ。日本の妊娠期間の「一月」は、生理期間一回、という計算の仕方をするらしい。というわけで、だいたい4週が一カ月になる、という計算で、妊娠期間が40週、10カ月、という計算になるのであろう。40週間をカレンダーで普通に見ると、だいたい9カ月である。アメリカの「Nine months」は、このカレンダーでいうところの9カ月かかる、という意味なわけだ。
この妊娠期間の違いっていうのは、「十月十日」という表現のせいで、多くの日本人が妊娠を経験するまでは誤解してることが多いミステイクらしい。いくらバレンタインの日に仕込んでみても、クリスマスイブに生まれることは絶対にない。体育の日に産まれた子を、「お前の父ちゃん母ちゃん、正月からやってたんか〜」といじめるのも、いわれのない非難であるわけだ。先に出てきた中学の友人Tよ、変なこと思ってすまん。
さてもう一つ。前から??と思っていたことの一つで、なぜ「妊娠が発覚したころは皆3カ月なんだろうか?」があった。妊娠三カ月ということは、少なくとも2回も生理が来てなかったということではないのか?と思ったわけだ。普通は一回生理が来ないところで気が付くだろう!いかなうっかり者の私でも1回生理がなければそこで気が付くと思うぞ。と偉そうに思っていたわけだ(でも実際は、2週間以上生理が遅れているのに全く気が付いてなかったわけで、ほっとけば2回生理がないところまで気が付かなかった可能性も大なので、もうこんな偉そうには言えない)。
それも自分が妊娠して事情がわかった。妊娠期間というのは、子供ができたところから数えるわけではないようなのだ。受胎したその時からだいたい2週間前に遡って、そこから数えるらしい。いわゆる「最終生理」から数えるわけだ。受胎するのはだいたい排卵期前後なので、その2週間前が最終生理に当たるわけで、そこから数えて、一カ月、二カ月と来る。と言うことは、タマゴちゃんと種くんが出会ったところで、既に「妊娠2週間」と言うわけなのだ。と言うことは、まだ子供を作る操作さえもやってない状態の時が「妊娠1週間」とかってカウントされてるわけなのね。と思うと変な気分。
なので、生理予定日はすでに妊娠2カ月に入っており、あれえ?生理がないなあ。おかしいなあ?と思ってるころは、着々と日数が増えて、病院で「おめでとうございます」といわれる時期はもう3カ月に入っている、と言うわけであったのだ。なるほど。
ってこんな話、きっと妊娠雑誌や妊娠百科に死ぬほど書いてあるんだろうなーと思うけど、取りあえず興味深かったので書いてみた。皆さんも10/10生まれの友達をいじめないように気を付けよう。
7/3/2001 母が日本からアメリカに出産の前後に手伝いに来たいと張り切っている。母からよくメールが来るのだが、最近「でもアメリカに行くのって、一人で大丈夫かしら?迷子にならないかしら?」と弱気になっているようだ。まだまだ7ヵ月くらいあるんだから、ゆっくり悩んでもらいたい。
しかし、母の心配ポイントは他にもあり、知らない国に来るわけで、言葉も通じないし、買い物一つも自分で出来ないわけで、そんなところにいっても手伝いどころか却ってぱたの負担になるのでは?というのが心配らしい。それは私も確かに言えてるかも、と思った。特に2月の厳冬期のミシガン、車がないと一歩も表に出れないわけで、私も体力を消耗してグッタリ。あかんぼは泣きわめく。そして母も家に閉じこもりじゃつまんなかろー。買い物や観光に一緒に行けるわけでもなし、うーん。「じゃあさ、じゃあ、産休が終わったくらいの時期に、ベビーシッターできてよ!」とずうずうしい案を出してみる。返事はまだ来てない。
そう、この無計画妊娠で一番困っているのは、「私が産休が切れて働きにでるとき、子供はどうすんだ?」である。生まれてそんな一カ月くらいのぽよぽよ新生児を預けるって言うことに?(まあ、その前に私がちゃんと1ヵ月で体力戻して働けるようになるのかもわからないんだが……しかし働かないと家賃も払えないってことで、こりゃ子供のためにも死ぬ気で働かないとまずいざんすね)。今3人目妊娠してる同僚はどうしたんだろう?と聞いてみたところ(同僚も共稼ぎ)、「一人目の子供が生まれてからデイケアに子供を預けるお金がなかったからさあ、母と同居することにしたんだよね。一時的なつもりだったけど、もう3人目でしょー。ずっと一緒に住んでるよ」だそうだ……なかなかヘビーな選択だったのだな。しかし、私には「この母と同居」という選択肢は取れませんので、デイケアかベビーシッターということに。
こうやって悩んでいるのを読んだ人からは「エー、そんな大変だよ〜、だんなさんに働いてもらいなよ」と言われそうであるが、もちろんあれっくすに働いてもらう。というのも選択肢にはあるのだ。あるんだが、時期的にいって子供が生まれる前&直後は、なんと間の悪いときに学位を取るセメスターに当たっているのである。これまで5年頑張ってきたってのに、そのために学位を放り出すわけにも行くまい。準備も大変だし、まあ、あれっくすが働くという選択肢はかなり厳しいものがある。あーつくづく妊娠は計画的に。消費者金融からお金を借りるときもそうだが、ある程度は考えておかないとあとが辛いかも(泣)。
しかし、なんとかなるだろう……というか、何とかさせないとまずいわけで、ここに来て「産休後の母ヘルプ(ベビーシッター)」が実現するように祈っている私である。
ところであれっくすは「産後さあ、ぱたが働きに行くなら、僕はジョン・レノンみたいに専業主夫をやるってのでもいいよ」とか寝言いってました……それは、ジョン・レノン並に稼いでから言ってもらいたい(笑)。
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