ぱたのたまご・妊娠十ヵ月前半

/ 妊娠二ヵ月 (発覚〜7週)/
/ 妊娠三ヵ月前半(8〜9週)/ 妊娠三ヵ月後半(10〜11週) /
/ 妊娠四ヵ月 (12〜15週)/
/ 妊娠五ヵ月前半(16〜17週) / 妊娠五ヵ月後半(18〜19週) /
/ 妊娠六ヵ月 前半(20〜21週)/ 妊娠六ヵ月後半(22〜23週) /
/ 妊娠七ヵ月前半(24〜25週) / 妊娠七ヵ月後半(26〜27週) /
/ 妊娠八ヵ月前半(28〜29週) / 妊娠八ヵ月後半(30〜31週) /
/ 妊娠九ヵ月前半(32〜33週) / 妊娠九ヵ月後半(34〜35週) /
/
妊娠十ヵ月前半(36〜37週) / 妊娠十ヵ月後半(38〜40週+) /
/胸焼け・かゆみによく効く……何かを作ってくれ!の巻/
/
そろそろ名付けに焦るの巻/特撮腹の巻/ちょっとマジで考えてみるの巻/

/ 出産レポート前半 / 出産レポート後半 / 出産レポートその後 /
/ おまけ「無痛分娩について」 /


1/2/2002(36週目)

■胸焼け・かゆみによく効く……何かを作ってくれ!の巻

ついに36週目です。日本カウントでは10ヵ月、いわゆる「臨月」であります。あと4週間で予定日。

っていう状態ですが出勤してますぱたですー。

クリスマス休暇は昨日の元旦まで、今日から平常運転。毎年これには違和感があったのですが、今年はわりと普通に受け入れて働いている私。まあ、昨日まで一週間休んでたのと、あとちょっとで産休入るからなーという気持ちが「今日から働いてオッケー」な気分にさせてるのかもですね。

実は、昨日「横になると気分が悪くなる」という話をお家で書いてたまごにアップしたところだったのですが、昨晩は気分悪くて眠れなかったんですよ。寝るまでは絶好調で機嫌よくご飯食べたり(ちなみに元旦の夕飯は、25日にやったしゃぶしゃぶパーティで余ってしまった薄切り牛肉を利用してすき焼きにしました。簡単でおいちかった)本読んだりしてたんですが、夜11時頃いざ寝ようと思って横になると、うええええー。という胃のムカツキが。てきめんなんですよぉ、寝て15分くらいでこれ。

で、気分悪いのでとりあえず起き上がって、壁にもたれてみますと、15分くらいで収まる。なんでもなかったように普通状態。で、じゃあ寝ましょうか、と横になると「うううう」……これじゃあ眠れません。

しかもこうやって横になったり起き上がったりを繰り返しておりましたところ、腹の子供が「マミー、一体何してるのぉ!落ち着けんよぉ!」と抗議しているのか良くわかりませんが、ぐにぐにぐにぐに動きまくり、それも気になっていっそう眠れません(そうそう、胎動ですが、キックやパンチは先週くらいから減ってきましたが、体全体でぐにぐに動くのはいっそう激しくなっておりまして、時々「うぇ」っと来るほど激しく動かれます。内臓を内側からゆすられるというのは楽しい経験ではないですな……例えると、すごいジェットコースターに目隠しで載せられて、思いがけないときに「うぉっ」と体が落ちたりするような、というか……)

結局胃のムカツキと胎動に責めさいなまれて、「もうだめ、横になったら即眠りに落ちることが出来る」という状態になるまで横になることが出来ず、寝たのはなんと朝の4時すぎ。つ、つらすぎっす……しかも今日から仕事なので、8時前には起きたわけで、睡眠時間四時間たらずで新年の仕事明けです。まあ、血圧高いせいかわかりませんが、8時にはかなりすっきり起きれたことは確かなんですが……(そして今もさほど眠くはないし、まあ大丈夫でしょう)

はるちゃんが来てるときにそういう思いをしなかったのは、おそらく一日快く遊んで適度に疲れていたため、お布団に入ると気分が悪くなる前に眠れてたんでしょうねえ。だからこんな思いもしなかったのでしょう。下手にリラックスして日中休んでると、疲れてないから夜すぐに眠れないんですよ。で、気分が悪くなってしまうと。

今日の夜もこうなるのかと思うと今から気が重い私。いっそ体を起こしたまま寝てしまおうかなどと考えております。学生時代は講義中に机にひじを立てて(もしくは教科書を読んでいるふりをして)眠れたはずなので、今でもやろうと思ったら出来るだろうけど……あー早く赤児の位置が下がってくれないか(出産が近付くと、赤ちゃんが下がって骨盤の間に入るそうで、そうなると胃がすっきりするということらしい)と待ち遠しい私です。

さて、もう一つの懸案であります「腹痒し」ですが、モノの本によると、これは「妊娠性掻痒症」だそうで、漢字を見るからに痒そうな雰囲気ムンムンですが、やはり子供を出すまではこれに悩まされ続けるようです。私は腹だけで済んでますが、ひどい人は全身にこれが出てたまらん状態になるようで、「ひどいときには産科医に相談して薬を処方してもらえます」とも書いてありました。というわけで、明日の検診では「腹がかゆいんですー」と訴えてなにかもらえないか相談してみます。まあ、今は腹の痒さよりも「横になった後に来る気分の悪さ」の方が深刻なんですが……

腹のサイズはこの一週間で「毎日10%増しくらいにでかくなっている」を実感しています。最後の一ヵ月で胎児は今までの倍の体重になる、という話なので、やっぱり9カ月に入ってからぐぐっと大きくなっていくんだろうとは思っていたんですが、もはや「小さめ妊婦」とはいえない立派なサイズに。明日の検診ではなんていわれるでしょうねえ。楽しみ楽しみ。しかし、「おへそが裏返っておへその中身が見えるようになる」が、私のへそには起こっておりません。へそ周りの脂肪が多すぎるのか、ぱたは?うー、「へそが裏返ったらこの機会に綺麗に掃除しよう。」と楽しみにしていた私にとって、これはちょっと残念ですわ。生まれるまでに裏返りますようにー。


1/3/2002

検診行って参りましたー。
体重やばいような気がするんですが……まあ、服と靴を履いたまま量ってるせいもあるけど、13キロ増ですぅ……イヤイヤ、あのクリニックの体重計は信用できん。と否定しつつ、うち帰ってもう一度量ろうと思ってドキドキした私です。

さて、今日は「腹がかゆい」「胸焼けがひどくて眠れん」の2点を訴えてみました。というか、既にお腹を出してみた時点で「あらあら……痒いでしょうー」とドクターに言われた私。「そうなんです、痒いんです。かきむしりたいんですが、我慢してて辛くてー」といってみると、「これはねえ、妊娠性のやつでホルモンの変化で起こるから、ローションとかクリーム塗っても治らないわよ。あなたローションとかクリーム塗ってみたんじゃない?そして治らないでしょ?(うなづく私)だったら、ハイドロコルチゾンを塗ったらいいわよ。薬屋さんで簡単に買えるから、それ買って塗りなさい。それでも治らなくてもっとひどくなるようだったら、電話してね。血液検査してみるから」といわれました。

さらに痒い→血液検査、というのが「え?この痒いのって結構おおごと?」って思わせる感じでしたが、まあ、言われた塗り薬を塗って収まるかどうか様子を見ることにしてみました。収まってくれえ。でも、腹が痒いみなさん、かきむしる前に(後、あまり掻きむしるとそれが妊娠線の元になった……という報告も掲示板で見ました。恐ろしや恐ろしや)ハイドロコルチゾン入りの軟膏をドラッグストアに行って入手してみて下さい。

胸焼けの方も、「ゼンタックを飲んだらいいわよ。これも薬屋さんで買えるから」と言われました。えー、そんな簡単に薬飲んでよかったのか?といわれて結構拍子抜け。「そんなのは我慢しなさい、産むまでの辛抱ですから(日本の医師風に)」と言われるもんだとばかり思っていたのですが……そういわれたら「何とかしてくださいー、眠れないんですー」と訴えるつもりだったのに、簡単に薬を紹介され、逆に「そんなの簡単に飲んでもいいのか?チイサイヒトに悪影響がないのか?今は分かってないだけで、将来“当時は安全と言われていたのですが、現在はこの薬は危険と認識されている”とか言われるんじゃないのか?やっぱり飲まないに越したことがないんじゃないのか?」と思ってしまい、頑張って産むまで我慢しようかと思ってしまう私です……あまのじゃく。

まあ、こないだみたいにあまりにも眠れないと辛いので、一応買っといてもしも(体を起こしていても気分が悪くてしょうがないなどの時)のために持ってるのも良いでしょう。お守り。でも、もし高かったら辞めとこう。代わりに椅子に座って寝るぞ←ケチ。

触診では、「あらぁ、もうベイビーいっぱいいっぱいねえ。子宮はこれ以上上には上がらないと思うわよー。それにしてもばっちり大きくなってるじゃない?動いてる?」なんて軽快に言われた私。前回は「お腹も小さいし、赤ちゃんも小さめですね」とハンサム先生に言われたばかりなのに、この2週間で「ばっちり大きくなってるわね」と言われるとは、やはりこのクリスマス休暇で毎日タラフク食べたからでしょうか。だって2週間で3キロ近く太ってるもんね。この増えた分が全部ぱた肉とは思いたくない私は、「ベイビーの分が増えてるんだ」と思い込むようにしています。でもまあ、赤子がいきなり3キロも増えんこたぁ分かっとるが……

次の検診は1週間後です。ウォー、ついに「毎週検診妊婦」になったのだなー。なんか長かったようなあっという間だったような。なんてったってあと4週間で出てくるんだもんねえ……ちゃんと母親になれるのかちょっぴり心配な私です。と言うか、それ以上に生まれる前に産休に入れるのかも心配なのですがー。頼むよー。


1/5/2002

痒み完全に収まりましたわー。ハイドロコルチゾンあっぱれ。

結局痒いから意識的にも無意識的にも掻くわけで、それがよりいっそうの悪化を招く悪循環になっておったのでしょうな。ハイドロコルチゾンで一時的とは言え痒みを抑えたおかげで掻かなくなり、そのせいで今日の朝お腹みたら赤いのも引いてました。湿疹のあとはまだちょっとあるけど、かなりいい感じです。

はぁー、それにしても、痒くなりだしてから、妊娠線予防クリーム(ココアバター)とか、ベイビーマジックのローション(生まれてくるチイサイヒトのために購入したのに、生まれる前からマミーが借用して使っているという……)、果てはDHCのオリーブオイルなどを塗ってみたんですが、全然効かなかったんですよねえ。2週間も色々試した(つまり、その分無駄にした)上に痒くて掻き崩して腹の皮膚をドロドロにしまったわけですが、専門家に聞いて適切な処置をすればこれですよ、一日でばっちり収まるって訳でしょ。やっぱりドクターは伊達じゃないですな。聞いてみるもんだ。

ちなみに、ドクターの説明では、私の腹に出ているのは妊娠のホルモンバランスが崩れて、そのせいで痒くなったり湿疹が出たりするものらしくて、妊娠線とは関係がないそうなんですな。そのため、この痒みは腹だけじゃなくて、人によっては体のほかの部分(足とか腕とか、ひどい人は全身とか、別に妊娠にともなって大きくなってない部分)にも出る場合があるそうです。ちなみにぱた、まだ妊娠線は出ておりません。

ただ、妊娠線が出るときもやっぱり痒くなるそうで(皮膚が引っ張られてわれるわけですから)、妊娠線が出かけの時に「痒いなあ」なんて掻いてたらドコドコ妊娠線が……ということもあるそうです。そういう経験をした方の話も掲示板にたくさんあったので、このパターンで「腹がかゆい」→「やや!妊娠線が!!」となる人もいるのでしょう。ホルモン性の痒いのと妊娠線の痒いのと同時に両方なる人もいるのかもしれませんねー。

まあ、妊娠時に腹が痒くなるというのには2通りあると知ってまた一つ賢くなった私です。だからどうだっていう知識ですけど。

胸焼けの方ですが、やはり辛いです。しかし、昨日書いたゼンタックを飲む気にはどうしてもならず(あれっくすがハイドロコルチゾンと一緒に買ってきてくれておりました。ちなみにハイドロコルチゾンが6ドル、ゼンタックが10ドルでした)気持ち悪いけど頑張っております。どうせ赤子の位置が下がれば治るわけですし、あと1〜2週間と思って我慢しますわ。はぁ。

しかし、妊娠で気持ち悪いのはつわりだけだと思ってました。有名なのはつわりですよねー。つわりはホルモンの関係、後期のは物理的に内臓が押し上げられて、ですけど、でもこっちの「後期の気持ち悪い」も結構期間的には長いし、もっと有名になってもいいんじゃないかって思ったりするんですけどね。って自分がつわりにならなくて、後期の胸焼けに悩まされてるからそう思うだけでしょうか?

しかし、今私の腸とか胃とか他の内臓はどの辺にあるんでしょうか。今まで赤子がいない状態できっちり体に収まっていたはずなのに、こんなにどでかい子宮に体の中央の大部分を占領されている今、他の内臓はキューって押されまくってどこかに追いやられてるんですよね?それでもちゃんとこうやって生きていけるとはなんかすごいというか、内臓ってフレキシブル。

予定日がほぼ同じな獣医さんのまゆさんも同じく吐き気に悩まされているそうで、彼女の場合は横にならなくても気持ち悪くなってくるとのこと。うう、それは辛い。横になったら即胃液逆流感だそうです。私の方がちょっとましかもしれませんな……

しかし、まゆさんからのコメントはいつも獣医さんチックで心なごみます。「産卵期の鮭とか子持ちししゃもなんて、あんなにお腹いっぱいに卵を抱えて、胸やけとかしないんでしょうか。」とか、まゆさんがこうやって苦しんでいるのをつぶさに見ている、これも獣医さんのだんなさまが「仕事で妊娠した犬のエコーなんか見てると5匹も6匹も胎児がもぞもぞ動いているので、気持ち悪そうで犬が気の毒になる」んだそうです。

そういやハムちゃんも1度に6〜8匹とか産むんですが、きっと彼女達も辛かったのだろうな、と急に共感してみたりして。気軽に繁殖させておりましたが、どんなに吐き気&胎動に悩まされたかと思うと申し訳ないことしきり。そりゃ「ハムスターは妊娠中気が立ちます」ってもっともですわねえ。実際自分が妊娠してそういうところがよく分かるようになるとは、思いがけない収穫です。


1/8/2002

■そろそろ名付けに焦るの巻

今週いっぱいで産休に入ろうかと思っていたのに、プロジェクトの締め切りがちょっと延びました(泣)。来週も仕事しないといけない……ううう。秘書の人には「オフィスで陣痛が始まったら、私が病院まで送ってあげるわよ!心配いらないから!」と力づけられてしまったぱたです。しかし、てっきり冗談だと思って聞いていたら、そのあとマジな顔で「どこの病院?電話番号分かる?」とかって言われてしまい、自分でも「……まさか実現したりして」と不安になってみたり。

あれっくすは「ひとの妻をなんだと思ってるんだ!臨月の妊婦だぞ!しかも、もういつ生まれるか分からない!!」といきまいてますが、私はわりとどうでもいいかもって感じかも。会社に行ってて「体を起こして」規則正しい生活をしてるほうが気分悪くならないし(家にいるとどうしてもごろごろしがち)、そんなにイヤじゃないんですわ。仕事は確かに面倒だけど、周りも「妊婦だから無理しないで」ってめちゃ気を使ってくれて快適だし、「こんな時期まで頑張ってるのよ」ってかなりアピールしてるし(←これ、次の給料交渉の時にかなりポイント高いかもと秘かに思ってるぱた)、うちにある椅子よりもずーっとお高いオフィスの椅子は、家よりはるかに座り心地いいし。同じメール書くにしても、家よりも整った環境の会社の方が楽だったりして。

さて、最近の焦点は名付け、です。実は、女の子とわかった時点で、「日本名+アメリカ名+ラストネーム」の組み合わせにしようと思っておったんですな。あれっくす曰く、「女の子はエキゾチックな名前(いわゆるアメリカ人からみて外国名前)でも可愛いって思われるけど、男の子はいじめられるネタになりやすいから、男の子の時はファーストネームにアメリカ名を、女の子の時はファーストネームは日本名を」って事で、私もそれでいいやと合意してたんです。で、アメリカ名はあれっくすが考えて、日本名は私が考える、と。

でも、男の子だとばかり思っていたので、男の子の名前ばっかり考えてて、実際「お股におちんちんない」と言われた時に「どっひゃー!名前考えなきゃ」となってしまったわけです。しかもファーストネーム。責任重大じゃないですか。

しかし、事前にちょっと考えておいた名前も、男の子だと思ってたせいで女の子名はあんまり気合入れないで考えていたため、どれもこれもピンと来ないし、唯一「これがいい!もし女の子だったらこの名前にしよう!」と思っていた名前は、知り合いの国際結婚カップルのところに去年生まれた娘さんが全く漢字も同じ名前、ということで、さすがに全く同じはな……と思ってしまい諦め(名前って早い者勝ちなのね)……というわけで、振出に戻ってしまったわけであります。

でもねえ、日本の女の子の名前って言っても、アメリカで育つ彼女に付けてあげる名前と思うと結構難しいんですよ。発音が(アメリカ人には)難しかったり、スペルされた名前を一発で読めない名前だったり(“つ”なんかが入ってると特にそう)、英語にすると意味がなんか変だったりする名前(例えば“あぐり”ちゃんなんて、英語だったらUglyに聞こえるから「醜い」っていう意味になっちゃいますからねえ……女の子でその名前は可哀相すぎる)だとやっぱり却下だし。かといって、日本語でもおかしくなくて、しかも英語でも通用する名前というと、すごーく平凡になっちゃうんですよ。「アン」とか「エミリ」とか。それもなー、なんかなあ、という感じ。

それに、最近日本では変わった名前が流行っているようですが(たまひよの「名付け辞典」を読んで驚き。こ、こんな名前の子供が最近はうじゃうじゃいるのか……と改めて認識しましたわ)6年以上も日本にいないせいか感覚が浦島になっていて、人気ベスト10なんかの名前を見ても「こんな変な名前つけたくないよなー」なんて思っちゃうし。←だから日本の名付け辞典もあんまり参考にならん。

というわけで、うんうん唸っているうちに、あれっくすがさっさとチイサイヒト(♀)のアメリカ名を決めてそれでお腹に呼び掛けるので、私もそれを使うようになってしまい、「じゃあさ、これファーストネームにしようか」なんて言うことになってしまいました。うーむ、なんか悔しい。

あ、あれっくすが考えた名前は好きなんですよー。ただ、日本名じゃないのが悔しい。ちなみに、あれっくすが考えたこの名前の由来は、あれっくすが勉強している学問(の英語名)も同じ由来で出来たという名前らしくて、もとはギリシャ語。さしずめ日本語でいうと「哲子ちゃん」というところでしょうかね。ある有名な本のせいで日本人にも結構なじみのある名前です。あ、その本も秘かにあれっくすの専攻絡みかも。無意識とはいえ、「あれっくすったらコテコテだね」って思われること請け合いだなあ……(←実際あれっくすは同僚に言われたそうな)ちなみに、うちの弟には「なんか……昔のロールプレイゲームの女主人公みたいな名前やなあ」と言われました。母は聞いたとき「生理用品……」と思ったそうです。

で、日本名。さんざん考えて一つひねり出しました。あれっくすも気に入ったみたいだし、周りにも言ってみてアメリカ人にもそこそこ受けがいいのを確認し、これで行こうかということに。ところが、ちょうどいい漢字がないんですよ、音から選んだものだから。この手の名前の場合、万葉仮名風に漢字を当てる場合(例えば、えみり:絵実里、みたいに一文字づつ音が同じ漢字を当てる方法)が多いのですが、あれっくすは「せっかくの日本語の名前だから、超かっこいい意味の漢字を付けてあげてよ」とうるさい。万葉仮名風に漢字を当てた場合、例えば先ほどあげた例でいうと「ピクチャー/ペインティング・フルーツ・ホームタウン」なんて意味を説明しようものなら、「な、何でそんな変な意味の名前にするんだよ!可哀相じゃないか!」と反論されてしまうのでした……

まあ、アメリカ人は「日本人や中国人の名前には意味がある」というのを知っている人が多いので、意味を聞かれるという機会もよくあるんですよね。そのときに「ピクチャーフルーツ」じゃあ、確かにかわいそうかなという気もしてしまうわけです。

ちなみに、知り合いの方に「みなみちゃん」という名前の娘さんがいらっしゃる人がいるんですが、漢字では「美波」と書くそうです。本当は「南」がいいなと思っていたそうですが、アメリカで育つ以上、聞かれるたびに「私の名前の意味はサウスよ」と言わなければならず、聞いた人が「親は何を思ってサウスなんて名前を付けたんだろう」と訝しく思うであろうから、美しい波、という綺麗な意味になる漢字を当てたとのこと。だから、あれっくすが主張している意見も私は良くわかるわけですわ。

でも、私が今いいなと思っている名前は、万葉仮名で当てない場合は選べる漢字がほっとんどないんですわー。で、その漢字は私があんまり好きじゃないというわけで、ちょっと行き詰まり。ぱた弟は「ひらがなの名前でもいいんじゃないの?」とアドバイスしてくれたけど、あれっくすにすると「せっかくの日本名なのに!漢字がないなんてかわいそう!漢字で付けてあげてよー!」とうるさい。しかし、アメリカ人にとってそんなに漢字はカッコええのか?うー。

というわけで、たまひよの名付け辞典に戻って、それをぱらぱらと見てなにか漢字のヒントにならんかと思っていたところ、「別に漢字は当て字でもいい」ということに気が付いた私。

そうです。日本の戸籍法によりますとですね、人名に使える漢字は、常用漢字+人名漢字として定められている漢字のみなんです。なので、どんなにかっこいいと思っても、「雫(しずく)ちゃん」とか「苺(いちご)ちゃん」、なんていう名前は付けられないんですよ。しかーし、ここにちょっとした盲点が。決められているのは「名前にはこの漢字を使いなさい」ということだけで、その読み方は自由なんです。ご存じでした?

つまり、極端なこといっちゃうと、「花子」と書いて、読み方は「じゅりあんぬ」でも全然構わないわけです。はい。ルールでいうとね。

ただ、さすがに本名が「山田花子」だったら、それを見た人は「やまだはなこ」って読むだろうし、そこに持ってきて「私は“やまだじゅりあんぬ”っていうんです」って毎回毎回毎回説明するのも(そして、説明された人が「親は何を考えてるんだ……」と内心呆れているのも敏感に感じるだろうし)、花子(じゅりあんぬ)ちゃんにとっては可哀相なところですが、たまひよ辞典によると、そういう突拍子もない当て字を命名するカップルも少なくないそうで、「美」と書いて「ちゅら」と読むとか、「月」と書いて「るな」と読むとか、「騎士」と書いて「ないと」、「宇宙」と書いて「こすも」そういうのも実際結構あるそうなんですわ。

まあ、私はそこまで突拍子もない当て字は使う気はないですが、漢和辞典には載っていない読み方でも、意味的に分かりやすかったら当て字でも悪くないかも、いいのがあったら採用しようかな、なんて思い始めたわけです。

というわけで、火偏、日偏、光偏の漢字(そういう感じの意味の名前なのだ)を漢和辞典でじろじろと眺めてみる私。お、これはどうだろ?と思ったら常用漢字にも人名漢字にも入ってない漢字だったりしてダメじゃーんとか、あ、これいいけどなー。中学のときの男友達の名前と同じ漢字かぁ。うーん、あいつみたいに育っちゃった場合後悔しないだろうか?(←失礼)とか思ったりして、結構楽しんでおりまする。

しかも、この姿は「仕事に熱中しているように見える」ところもポイント高いです。同僚に「こんなに出産が近いのに頑張ってるねえ。ほんとエライよ」っていわれてちょっと恥ずかしい(&罪悪感)……うう。

しかしあと生まれるまでおそらく3週間。早く考えてあげないとダメですな……でもアメリカのバースサティフィケートは英語だからローマ字で綴っとけばいいから大丈夫か。そのあと日本に出生届をするまでの3ヵ月の間に、いい漢字をひねらないといけないぱたであります。がんばるぞ。


1/9/2002(37週目)

■特撮腹の巻

ひゃー、昨日、名前のことで例をちょっと出したりして書いたんですが、読んでる人の中にも私が平凡と書いた名前とか、万葉仮名風に漢字を当てた名前っていう人もいるんですよねー。なんか誤解を招くような書き方をしちゃって、ちょっと気分を害した方がいらっしゃったら申し訳ない。

私は個人的には、日本で「アン」とか「エミリ」っていう名前は可愛いと思ってるんですよー。実は、妊娠する前は「自分に女の子が出来たら、名前は杏と書いてアンにしたいなあ〜」とか思ってたこともあるし、実際あれっくすに提案したこともあるくらいなんでー。しかし実際自分の娘にどうか、ということになった場合、「アメリカでは」とってもよくある名前で、あまりにもありすぎて平凡だから……とあれっくすに言われてしまったわけですよ〜。「なんだかなー」と思ったのは、私ではなくてあれっくすであり、「アメリカでアメリカ人として育つ場合」を想定して出たセリフであります。

万葉仮名風漢字を当てるってのも、私の本名が「漢字一文字」+「子」という名前だけあり、こういう漢字三文字でその漢字に「香」とか「梨」みたいな可愛い意味の漢字が入ってるのっていいな、と思うことも多いです。日本人だと、漢字三文字で音を当てる方法の名前を見て、「ピクチャー・フルーツ・ホームタウンだな」なんて思ったりしないじゃないですか。けど、アメリカ人はそういう「漢字の持つ雰囲気」みたいなのがうまく伝わらないせいで、「なんでそういう意味の漢字を、しかも各々に関連性がないのを続けて使うんだ……」って思われちゃう、というわけでして……

結局「あれっくすがごちゃごちゃうるさいんだよ全く(笑)」という趣旨で昨日は書いたんですが、なんか波紋を投げちゃったようで申し訳ないです。しっかし、下手に「ちょっと日本語をかじったオット」ってのはうるさいですなー(この漢字はどう?とか提案すると、自分の「Japanese Kanji Dictionary」を引っ張り出してきてチェックしてるんだもん……くすん)。全然日本語を知らないほうがよかったかもな……

さてさて、37週に入りました。今生まれても「正期産(37週から42週までをこう呼ぶそうな。ちなみに予定日というのは第40週目のこと)」だそうで、つまり今日以降、いつ生まれても全くおかしくない時期に入ったわけです。赤児ってのは「予定日」に生まれてくるわけではなくて、大体37週から42週の間に生まれてくるでしょう……ってものらしいです。予定日ぴったりに生まれてくる赤ちゃんは全分娩の4%でしたっけ、とにかくほとんどないそうですわ。へええ。

現在のぱたの体調及び状況ですが、胸焼けはかなりよくなってきてる気がします。一番ひどかったのが年末年始、それから1週間くらいでしたけど、今、日に日に楽になってきてる気が。まあ、リラックスするときも努めて体を起こしているように、寝るときもとっても疲れて布団に入ったら速攻眠りに落ちれるくらいまでは横にならないようにしているからもあると思うんですが、おそらくだんだんチイサイヒトが下の方に移動してきてるからもあると思うんですよね。そう、赤ちゃんってこの時期、ちょっとづつ下に降りてきて、骨盤の中に入るような形になるそうです。そうすると押されていた胃なんかが楽になるそうで、きっとこれでしょう。

妊娠本に書いてある通り、胎動もだんだん鈍くなってきたところですし。あんなにキックとパンチの応酬、あまりに動くので見ていて気持ちが悪くなるほどだったのに、最近は「むにゅぅ〜」と体をよじるような動きだけになってきました(しかし、よじりが結構激しい時はどきっとします。特に、ひじなんかをむにゅーっと付きだした状態で止まられると、外から見てとんがった感じでお腹が突き出て止まるんですよ。あれっくすは「おぉー!ぱたの腹は今ポインティーだ!なんでこんな風になるんだ?おっもしろ〜い!」とおおはしゃぎ)。おそらくあんまり動かせる余地が無くなってきたんだと思いますが、なんかちょっと寂しい感じ。まあ、これも「赤ちゃんが下に降りてきたらだんだん動かなくなります」→「そうすると胸焼けも良くなります」って書いてあることと一致してますね。

お腹は毎日毎日大きくなっています。今まで「小さめ妊婦」なんて言っていたのが嘘のように「そ、その腹には何が入ってるんじゃー!バスケットボールか?」というほどの迫力。実は、妊婦デカパンツも既に腹周りに合わなくなってきているんです。あんなに「でかすぎてちょっとゆるゆるー。でもすっぱり包まれてる安心感があるからいいよね」なんて思っていたデカパンツが、腹の大きさに耐え兼ねてお腹の下の方までめくれてきたり、無理にずり上げるとそこにゴムの後がくっきり付くくらい小さめになってきました。今の時期に「さらに大きめパンツ」を買うのは、1回か2回しかはかないであろうと思うと勿体なさ過ぎるのでやりませんが、いやいや、自分の腹がここまで大きくなるとは……と非常に奇異の目で鏡を見てしまいます。なんか、あまりにも腹が大きすぎて現実感がないんですよねー。「ほんとに私の腹?作り物じゃないの?特撮?」って思うくらいですわ。はい。

で、そんなに急激に大きくなってきてるんですが、未だ運良く妊娠線は出てないですー。例のハイドロコルチゾンでかゆみが引き、そのあと湿疹も引いたら、何にもなってなかったです、腹の皮。あんなに掻いたのによかったよかった。このまま出産まで行きますかねえ。どきどき。

「お腹が大きくなるとひっくり返るへそ」の方は、おへその半分くらい出てきてるけど、まだちゃんと「穴」の状態になってて、まだひっくり返っておりません。うーん、もしかして私はひっくり返らないのか……と思ったら残念です。思いっきり掃除してやろうと思ってたのになあ。しかし、その、半分くらいめくれて出てきてる部分って、生まれてから30年以上、アンタッチャブルだったわけですよねー。その辺の皮膚は触られ慣れてないせいか、おへその付近を触るとそのアンタッチャブルの部分だけが妙に敏感で、面白いっす(笑)。そこ触ると「うひゃ!」って感じ。へそ掃除が出来ない分、この、期間限定の「敏感な肌の感性」を楽しむことにしております。


1/10/2002

毎朝自分の腹を見て、この世のものとも思えない……と感心しているぱたでございます。昨日の夜は、あまりにも腹が信じられないサイズなので、思わずパンツいっちょの自分の腹をデジカメで撮ってしまいました。上から見下ろすビューとか、鏡に映した横からのビューはいつも見てるのでいいんですけど、下から見たらどうなんだろう?とか気になるじゃないですか。で、あれっくすに頼んでぱちりと。

しかし、こんなよれよれパンツを履いてるお股の下の方から写真撮るなんて、デジカメが出るまでは絶対にできなかったことの一つですよね。現像できんわ、恥ずかしくて。この写真も、本当はどう見えるか見たかっただけなので、手鏡を持ってくるよりもデジカメで撮るほうが早いかと思って撮っただけであり、保存する気はなかったんですが、撮ってもらった写真を見て「うぉぉぉ!小山のようだ……」と妙に感心してしまい、保存することにしました。しかし、誰にも見せられません。はっはっは。

しかし、赤子も徐々に下に降りてきており、会社の人にも「お腹下がってきたんじゃない?」なんて言われるようになりました。お腹が下がるようになると、胸焼けが楽になるって妊娠本にありますけど、最近まさにその通りになってきてますし、赤子が下に降りてきたときに発生するもう一つの指標である「トイレが近くなる(赤児が膀胱を押すから)」も、まんまと今日ぱたはトイレが近くなったことに気が付きました。朝から30分にいっぺんはトイレに行くのに、でてくるのは3滴くらいですからねえ。なのに、またすぐしたくなる。膀胱炎の初期症状みたいなもんです。

それにしても、自分の妊娠も、妊娠本の解説の通りになってるってことがすごい不思議です。人間の体ってよくできてますなあ。


1/14/2002

あれっくすが体調崩しました。またかい。

金曜に私が会社に行こうとしてたのですが、いつもなら一緒に起きて朝の身支度をするはずのあれっくす(とくに今日は産婦人科の検診がある日なので、こういう日は朝からあれっくすはうきうきしているはず)が今日は起きるの遅いなあー。と思っていたら、寝室から「ぱた……辛いよ……起きれないよ……薬買ってきて……」の声が。

「何よ、どうしたの?」と見に行くと、びっくりするくらい真っ青の顔をして、気分が悪いと訴えているのですな。そして、訴えた途端、「う。」と口を押さえてトイレに駆け込み、「げげげ〜。うげ〜」と吐いてるではありませんか。

「あ、あれっくす……まさか妊娠?」(笑)

どうやらインフルエンザかなんかがお腹に付いたらしくて(とはいえ、医者にかからなかったので原因は不明ですが)、激しい下痢と嘔吐、熱、頭痛などの症状が出て死にそうな模様。トイレでぐったりしております。

以前のぱたならば、ここで大慌てしてパニックになるところですが、去年の夏に出しましたぱたの本を読んでくださった方はご存じの通り(とまたさりげなく宣伝)私は以前同じような経験を1度してるんですな。あれっくすがいきなり気分悪くなってトイレで倒れるっていうの。で、その時と症状がよく似ているところから、「食中毒かインフルエンザかしらんけど、どうせ病院に行っても点滴打ってコークを飲めって言われるだけだろうし、それで1500ドルとかまた請求されるんだろうし(←アメリカ不信)家でおとなしくしてもらおう」と落ち着いたもんでして、「それじゃあ、今から薬屋さんいって下痢止めとインフルエンザ用の薬とトイレットペーパー買ってくるから(下痢をしている時は、トイレットペーパーがすぐなくなりますよね。無くなったらあれっくすはとても惨めなことになるであろうと思い、買い置きの量をチェックして減っているのを見て買い足すことに)おとなしく待ってなさい」と言い置き、会社に遅刻する旨連絡して薬屋さんへ。

それにしても、こういうときに限ってだいじな仕事が9:30という決められた時間に入っていて、連絡したときにそのことを指摘され、その時間までには会社に絶対行かないといけないことに気が付き、「あー!私あと2週間ちょいで子供を産む妊婦よ?で、朝も早くから薬を買ってオットの看病をして、そして会社に行って仕事をこなして、しかもそのあと産婦人科で検診があるのに!」と思うとちょっと感心しました。←他人事のようだ。

で、前の時「脱水症状にならないように、水分をたくさん取らせるように」というようなことをドクターに言われたので(そして、そのアドバイスだけで何百ドルも請求された……)、今回も薬を飲ませたあと、まくら元に氷を入れた水を大量においておいて「これ飲みなさいね」といっておく。あと、突然吐いて周りを汚さないようにバケツとペーパータオルも置いておく私(しかし、そのバケツを見ながら「もしあれっくすがここに吐いたら、それを掃除するのは私か……おえ」と思ってしまった鬼妻)。

そして会社に行って仕事をし始めたのですが、なんか心配なので時々あれっくすに電話して確かめると「うーん。気持ち悪い……頭痛い……熱が結構ある……」と消え入りそうな声。「ぱた〜。帰ってきて〜」って……私も帰りたいけど、仕事がぁぁぁ。その前に産婦人科の検診だけは行っておかないとな。

心配しながら産婦人科の検診に向かう。産婦人科の方は、37週に入ったというのに内診もなく、いつもと同じルーティーンの検査をして、ドクターが腹のサイズを測りながら「変わったことはある?質問は?」と言ってお終い。私はてっきり内診があるんだと思って(日本の産科では、臨月に入ったら毎週内診があって子宮口をチェックするとあったので……)あれっくすが吐いてる横でシャワーを浴びて綺麗にしておいたってのに(笑)なかったです。「内診?まだしないわよー。生まれるときにするけどね」と言われて、ええ、そんなものなんですか?と思ってしまった私です。まあ、内診っつーのは愉快なものじゃないので、しないならそれでいいんですけどね。問題もないみたいだし。

しかしドクターには「37週だから、もういつ生まれてもおかしくないっていう時期です」なんてにこにこしながら言われたのだが、「あのぉ、生まれるときはどうなるとか、どこに連絡するとか、どうしたらいいかとか、全然知らないんですが……その辺は?」と聞いたところ、一応「これらの症状があったらクリニックに連絡を」という紙をもらいました。

そこには:
「少量の血液が出る場合があります(日本では「産兆:おしるし」と呼ばれるやつですね)。これがあっても出産はすぐに始まるわけではないので、パニックにならないよう。異常でもなんでもなく、ごく普通のことです。クリニックに電話する必要もありません。」
まず最初に書いてありました。日本の妊娠本ならば「医師に連絡を」なのに……と思ってみたり。

「陣痛が始まり、その間隔が5分になったらクリニックに電話を。夜でクリニックが閉まっていた場合は、こちらの番号へ。すぐに折り返し電話します」という説明がありました。日本の妊娠本の常識(?)では「10分間隔になったら連絡を」なんですが、アメリカでは5分までは我慢なのか。と感心しつつ読みます。産んでから出されるのも早いけど、入院させてもらえるのも遅いのね。

「破水した場合は何をおいてもすぐに電話してください。そして、すぐ入院になりますから、荷物の準備を忘れずに」とあり、うう、破水の場合だけは日本と一緒ね、とちょっと安心。破水すると、破水したところから感染することがあるそうで、この場合は何をおいても病院に駆け付け、陣痛がなかったら促進剤をうってでも出すらしいですな。

とりあえず、破水以外ならば意外とのんびりしててオッケーみたいなのでちょっと安心(もちろん、逆子ちゃんとか、双子ちゃんとか、そういう場合はまた別らしいです。あくまでも普通の問題がない妊娠の場合)。あれっくすがいないときに陣痛が始まったとしても、おそらくあれっくすが帰ってくるまで待ってても余裕で間に合いそうです。破水から始まるとちょっと心配ですが。そういや、私の周りはみーんな破水から始まってるのですが……なぜだろう?

と、産婦人科で色々話を聞いたあと「じゃあ、また来週。あなたがまだ妊娠してたら会いましょう。もし赤ちゃんが出てたらもう来なくていいわよ〜」といわれ、面白いこと言うドクターだなあと思いながら会社に戻る私。そのあとあれっくすに電話したら「ぱたぁ〜〜。帰ってきてよぉ〜」と心細い声……とりあえず、今日中にやらないといけないことが3つほどあったので、それ片付けたら帰るから!水飲んでる?まだ吐いてる?なにか買ってきて欲しいものある?と力づけたところ、「何時に帰ってくるのぉ……水飲んでるけど全部吐いてる……ジンジャエール飲みたい……」だそうで。ジンジャエールを買ってちょっとでも早く帰ってくることを約束して、会社では大車輪で仕事を片付ける。みなに「37週なんでしょ……そんなに頑張らなくても……」と言われてしまうほどだったが、オットが病気なのだーと説明すると、「ぱたってほんとパワフルだよね……日本人だから?」なんて言われてしまいました。←国籍は関係ないと思うぞ。

いつもは「重いものなんてもてなーい」と妊婦ブリッコをして、会社の同僚やあれっくすになんでもやらせていた私ですが、この時ばかりは大量のファイル(紙は重い)を抱えてあちこち走り回ったり、ジンジャエールとミネラルウォーター、果物など(全て重い)を買ってそれを抱えて家に帰ったりのぱた。はっはっは、やってみればなんでもないことでしたわ、やっぱり甘えてましたなあ、妊婦という事実を振りかざして。

というわけで、金曜は早退してあれっくすの看病(といっても水分をムリヤリ補給させて、吐きそうになったらトイレに連れていくくらいしかやってないが……)、土曜も一日あれっくすの看病をしてましたが、あれっくすは案の定2日でよくなりました。なんだったんでしょうねえ、やっぱりインフルエンザ?そういや、あれっくすは木曜日に大学で授業をしてきたところだったんですが、誰か学生さんからもらってきちゃったのかも知れません。学校って、こういう病気が流行り始める拠点になることが多いし、あれっくすは親知らずを抜いてずーっと抗生物質を取っていたので、免疫力が低下してたのかもですな(関係ない?)。

しかし、私に移らなかったのは幸いでした。妊婦って抵抗力高い?しかし、正直言うと、「あれっくす、私に移すなよ〜。私とチイサイヒトを危険に晒すなよ〜。頼むよ〜」と内心激しく思って、あれっくすに触ったあとは手を洗ってうがいをしたり、彼が使ったタオルなどは隔離して触らないようにしておりましたが。鬼妻というよりは、母性本能ということにしておくとより穏やかでしょうね。

=チイサイヒト情報=
臨月に入って胎動が穏やかになってきた、と書きましたが、これを「穏やか」というべきなのか……という思いにとらわれております。

確かに、パンチとかキックが入ることも少なくなり、胃を揺さぶられて「おええ」となることもなくなったのですが、代わりに「体をぐにぐに動かす」という動きをするようになりました。そして、その動きは彼女が巨大になっている&腹の皮がぱんぱんにうすーく張っているせいか、ダイレクトに視覚にも入るし、私も「内側の感覚」以上に、「腹の皮がぐぉ〜〜ん、ぐぬるぅ〜〜、と気持ち悪く動く感覚」を感じるようになり、あまりにも激しく動かれた日には「これって陣痛か?」と勘違いするほど(イヤ、絶対違うけど)、ちょっと痛いんですけどあなた……と言いたくなるほどなのです。

例えるならですね。例えば、テニスボールくらいの鉄の塊を呑んでみたと思って下さい。ほいで、呑んだ後に、超強力な磁石を、体の外から15センチくらい離して、それをうりゃうりゃ。動かしてみたと思いましょう。おそらく鉄の塊はぐりぃ〜、ぐにぃ〜と動くと思いません?なんかそういう感じ。って実際してみたことがないので同じように感じるのかどうかは分かりませんけど、腹の動きとかはそういう感じですね。

キックが減ったときは「ああ、これで陣痛も穏やかになって、心安らかに残りの期間を過ごせるのね」と勘違いした自分が悔しい。胎動ってのは、時期によって様々に形と動きを変えるのですなあ……この最後の胎動もかなりの予想外の感覚で、「この腹がぐぬぅ〜と動いてるところを誰かに見せてみたいなあ、きっと驚くだろう」と思ったりしております。せっかくなので、あれっくすに見せて楽しんでいます(あれっくすは「うぉぉ!こんなふうにも動くのか胎児は!知らなかった〜!それでぱたはなんともないの?痛いとか気持ち悪いとか?どういう気持ち?」とインタビューしてくれます←私も妊婦未経験のときに、もしこんなの見せられたらおんなじこと聞いてただろうな……)。


1/15/2002

■ちょっとマジで考えてみるの巻

予定日間近の妊婦のくせにいやにアクティブに動いておりますが、いやあ、あとちょっとで生まれるのかぁと思うと、時々深く考え込んじゃいますねえ。

だってだって、この腹から出たあとは、私達は「ぱた一家」になり、夫婦二人の所帯じゃなくて「子供が一人の家族3人」になるわけですよ。それも、生まれた瞬間からそのあとはずーっと、よっぽどのことがない限り。そして、「時々気が向いたら、子供はいないことにしよう」なんていうふうにはいかないわけですよ。一度親になったら、ずーーーっと死ぬまで親なわけです。

なんか、そう思うと、私はすごいことをしようとしているのではないか?このまま産んじゃったら、私のステイタスは「親」に変化してそのあと「ときどき(イヤになったら)元に戻る」なんていうチョイスのない状態になるんだ……つまり“不可逆反応”を起こそうとしてるのね。あああ、1回やっちゃったらもうそれで変更は不可ってことなわけね?なんて考え込んだりするわけです。

あ、もちろん「赤ちゃんやっぱりいらないー」って言うわけじゃないですよ。そんな気分なんじゃなくて、「おぉ、この瞬間っていわゆる決定的な分岐点にいるんだー。あれっくす&ぱたの夫婦ふたりっきりってのもこのチイサイヒトが出てくるまでなのか」っていうのを再確認しているといいますか。

そもそも「まだ赤ちゃんいらない」とずっと思っていたのも、この「気楽な夫婦二人の生活」を変えるだけの勇気がなかったからもあると思います。経済的にきついとか、仕事がどうとか、あれっくすがどうとか、そういうのももちろん理由なんですが、それよりも何よりも「この快適な大人二人の生活から、なんか大変そうな生活にわざわざ変えなくても」という気持ちがあるから、そういう理由の数々を考え出して、「だからしょうがないよね、赤ちゃんまだでも」というふうに結論づけていたような気もします。

だから「ありゃ、妊娠してたか」ということがなければ、もしかしたらずーっと踏ん切りがつかなくて、夫婦二人で過ごしてたかもなあ、なんて思ったり。おそらくそうだったと思います。妊娠する前は「あと1、2年したら」とか言ってたけど、こんなの、その2年がたったあとは「でもあれもあるし、これもそうだし、もうちょっとあとかな」というふうになっていたのだろうと予測できますし。だって前までは「30歳になるまでには一人産むだろう」とか思ってたくせに、30歳になったら別の理由を見つけて「まだでもしょうがない」なんて言ってたもの。

というわけで、「ねえ、あれっくすぅ、2週間ちょっとあとにはもう“夫婦ふたりっきり”じゃなくなるんだねえ。今のこの時間ってすごい大切な時間なんだねえ」などと語ってみたりする私です。しみじみ。二人でロマンチックなディナーでも食べに行きましょうかねえ、最後の記念に。

さてさて、話は変わりますが、色々な小包が届いているぱたであります。親戚のお家からお祝いをもらったり、例の弟からのベビーカー(日本製品)その他色々お祝い詰め合わせが届いたり、一気にものがどかっと増えました。こりゃ、赤ちゃん用のクリアケースをもう一つ購入しないと入らないな……といった感じ。もうすでに0-3ヵ月用の服は山のように購入してあるというのに、お祝いでもらえるのもやはり服関係なことが多く(って最初から「お祝いでもらえるものは服が一番多いわよ」と聞いていて、服は自分で買うときは控えめにするようにといろんな人に忠告されたにもかかわらず、可愛い〜と思ってバカみたいに買った自分を反省)、「チイサイヒトの体は一つしかなくて、これが着れる期間なんてほんの数ヵ月なのに、果して全部着られるんだろうか?」と思わず考えてしまう量になりました。特に「男の子だろうな」と思って買った服なんぞ……どうしよう……と大後悔。うううー。

そ、それなのに「服はもう多すぎるくらいあるからいらないから!服以外のものにして!!」とあれっくすがジュウジュウ申し出ておいたあれっくす両親も、こないだ電話したら“大量の0-3ヵ月用服をお祝いに”買ったそうで、送るからって……「いらないって言われてたのは覚えてるけど、だって赤ちゃんの服ってかわいいんだもん」だそうでして。ううう。そういや、うちの親にも前々から何度も「服はもういらないからね!」って言っておいたのに、こないだメールで「新生児用の服、可愛いのがあったから退院するときに着たらいいと思って買おうかと思ってるんだけど」なんてのが来たりして、「あんなに服はいらないと言ったのに、やはり可愛い赤ちゃん服を目の前にすると理性が吹っ飛ぶのね」というのを再確認した私です。

というわけで、これから赤ちゃんグッズを購入する予定の方。服は控えめに。どうせこれから生まれるまでの間、しょっちゅう赤ちゃんグッズのお店に行くようになるし、その時に可愛いものを見つけて欲しくなることも多々あります。よっぽど可愛くて今買わないと後悔する!と思う場合以外は買わないようにぐっと自制しましょう。

それにしても「お祝いでおそらくもらえるだろうから」と思って一つも買わないで我慢していた「おもちゃ(や、その他赤ちゃん用エンターテイン品)」がほっとんどなく、「これだけはいらないからね……」と言っておいた新生児用の服が大量に来るというのもやはり予想外でした。やっぱりアメリカ式の「欲しいものをリストにして、くれると言う人にそれを見せる」というのは合理的かもしれませんなあ。確かにもらうほうが注文つけるってのはずうずうしいですけど、「本当に欲しいもの」がやはり役に立つものだしねえ、なんて思いました。

あ、本当に欲しいから!とリクエストして日本から送ってもらった、「日本製・コンビ社のストローラ(ほんと、アメリカ製のものと比べると「なぜ、アメリカはこの品質のストローラを作れないんだ!先進国のくせに!何で何もかもジャパンテクノロジーに負けてるんだ!」と強く思う)」「ニンナナンナのマザーズバッグとおむつポーチ(こういうものも、日本製はなんというか「痒いところまで手が届く」造りになってて、しかもおしゃれなのが嬉しいです。ちなみにまだママになってないくせにもう使ってます)」は、本当にリクエストしてよかったーと思っておりまする。皆さまも、もしなにか日本からお祝いを贈ってもらえると言われたら「アメリカではそのレベルのものは手に入らないジャパンクオリティもの」をリクエストするのをお勧めいたします。いやほんとに〜。ぱた弟、まきぼおちゃん、ありがとうございましたー。この場を借りてお礼申し上げます。

そうそう。日本製のストローラはやはり「全然違います」。箱をあけてストローラを出した瞬間、私とあれっくすはため息をつきました。私もあれっくすもあちこち歩き回ってアメリカクオリティのストローラは見まくってきたので、目は肥えております。その私達をして「こ、こんな素晴らしいストローラがこの世に存在していたとは!」と言わしめる逸品。

品質からデザインから大きさから軽さから操作性から、もうアメリカのものとは比べ物にならないくらいよいです。あんなに小さくて軽いものが、日本では「A型」と呼ばれて「重くて運びにくいのが難点」なんて言われているとは驚きです。アメリカのB型よりも小さくて軽く、しかも機能充実してるというのに……これからストローラについてちょっと考えている方、もしチャンスがあるのなら、日本で買って持ってくるか、日本で買って持ってきてもらうと、後悔しないと思います。はい。

そうそう、あれっくすの体調を気づかってくださってほんとにありがとうございます。現在もうほとんど元通りの健康体に戻り、普通にご飯も食べてます。しかし、さすが2日間何も食べれず寝込んでいただけあって、なんと3キロ以上体重が落ちたらしく、なんか顔がシャープになってました。おぉ、いいじゃん、1週間くらい病気になってたらちょうどいい体重になるかもよ?なんて思っているぱたです。

I 前のページを見る I 次のページを見る I


/ 妊娠二ヵ月 (発覚〜7週)/
/ 妊娠三ヵ月前半(8〜9週)/ 妊娠三ヵ月後半(10〜11週) /
/ 妊娠四ヵ月 (12〜15週)/
/ 妊娠五ヵ月前半(16〜17週) / 妊娠五ヵ月後半(18〜19週) /
/ 妊娠六ヵ月 前半(20〜21週)/ 妊娠六ヵ月後半(22〜23週) /
/ 妊娠七ヵ月前半(24〜25週) / 妊娠七ヵ月後半(26〜27週) /
/ 妊娠八ヵ月前半(28〜29週) / 妊娠八ヵ月後半(30〜31週) /
/ 妊娠九ヵ月前半(32〜33週) / 妊娠九ヵ月後半(34〜35週) /
/
妊娠十ヵ月前半(36〜37週) / 妊娠十ヵ月後半(38〜40週+) /

/ 出産レポート前半 / 出産レポート後半 / 出産レポートその後 /
/ おまけ「無痛分娩について」 /