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イリーが子育てをしている真っ最中です。クライドとキノコがまだ遊べるほど大きくなっていないときでした。イリーは忙しいし、子ハムにはまだ触れないし、プレは何だか私とは楽しく遊んでくれないので、ちょっと欲求不満。
そんな時期にあれっくすとぱたは、近所のモールにお買い物に行きました。思ったものが売ってなくって、手ぶらで帰らないといけないなあ、と思いつつ、せっかく来たんだからちょっとあちこち見て回ろうか、とペット屋さんをのぞきました。
すると、そのペット屋さんにはたくさんのドワーフハムスターが売られているではありませんか。「あれっくすー、かわいいねえ。うちにもいるけど、人のハムスターってのも愛くるしいもんだ」なんて会話しながら水槽を上からのぞいていたのですが、視界のはしっこに白い物が。そうです、白いハムスターの赤ちゃんを見かけてしまったのです。
白といっても、アルビノ(ほんとに真っ白で目が赤い)ではなく、この業界では「パールホワイト」とか「スノーホワイト」と呼ばれる色で、耳と目が黒い。白い毛皮なんだけど、背中の線はうっすら見えるくらいの感じです。日本だと、この色だと普通のハムの倍の値段はするっていう珍しい色らしいんですよね。珍しいというか、掛け合わせても普通のねずみ色の毛皮が優性らしくて、この色はなかなか生まれないらしい。
そういう余計な知識を中途半端に持ってたせいで、そのハムスターが頭から離れない。そういうときに限って、そのハムがこっちを見ているような気がするのですよ。あ、また目が合った、という感じです。うーん、あの大きさだと、ちょうど乳離れしたころかしら?4週間くらいかな、なんて思うともう目も離せなくなる。
気づくとそのハムちゃんが入った箱を持っていました。「$6です〜、ありがとうございました〜」あれっくすは「あのねえ。家にハムスター4匹もいるんだよ。イリーが一生懸命2匹の赤ちゃん育ててるのに、よくそういうことできるねえ」と説教を背後でたれていましたが、聞く耳は持っていませんでした。でもちょっとイリーには悪いなあ、という気もしていた。奥さんの妊娠中に浮気をしたダンナの心境なのでしょうか。
で、もう一つケージを買わないといけないね、ということで、安くケージを買っているほかのペット屋さんに行きました。さんざん文句をたれているあれっくすに「このハム見ててね。私、速攻でケージ買ってくるから。車の中であったかくして待ってて」とハムの入った箱を渡してお店屋さんに入り、長いレジの列を待って、ケージを抱えてあれっくすの待つ車にゴー。
「ごめん遅くなった!あれっくす怒ってない?!」といいながら車に乗り込んだ私が耳にした声は。
「はーい。雪ちゃ〜ん。かわいいね〜。こわがらないで〜。こっちこっち〜〜」
あれっくすは、思いっ切り幼児語で、そのハムスターを手のひらに乗せて遊んでいました。あんた、さらにハムスター買うなんて非常識だって、今の今までさんざん私に文句言ってたのでは?何その雪ちゃ〜んっての。「あ、雪ちゃん?白いから雪にした(あれっくすにはこういう日本語のボキャブラリーはある)。かわいいよね」
さっきまで何だかんだ文句言ってたのは誰だっけ?
「だってかわいいもん、雪ちゃん。それに、攻撃してこないよ。おとなしいハムだよ」
・・・まあ、あれっくすが賛成してくれていれば、私の罪悪感も薄まるってもんだ、というわけで、ぱた家には5匹めの白いハムちゃんの雪、が仲間入りしました。ちなみにこのハムだけが漢字の名前なのです。ちょっと特別扱い。