♪ぱたのうち♪

日本の健康保険について

日本からアメリカに移住するときに、ちょっと心配になるのが日本での健康保険と年金ですね。
年金の方は、「タンパさんの年金レポート」に詳しく説明がありますので、そちらを参考にしていただくことにして、健康保険についてちょっとまとめてみたいと思います〜。


日本の健康保険にはいくつか種類があります。

大企業で独自に運営する健康保険組合、社会保険庁が運営する政府管掌健康保険(中小企業で働く人たちが加入するもの。これは見た目国民健康保険みたいに見えるそうです)、公務員や私立学校の教職員のための共済組合船員保険……などです。これは、「職場に勤めている人」のための健康保険で、被保険者(保険に入っている人)のお給料から保険料を天引きされていると思います。

そして、国民健康保険もあります。これは、市町村の国民健康保険組合が運営していて、上の健康保険に入っていない人達(自営業、失業している人、農業・漁業従事者、パート・バイトなどで職場の健康保険に加入していない人……など)全てが加入することになります。

日本では、国民健康保険総加入制度をとっているので、日本にいる人は全員なんらかの保険に入っていないといけません。

例えば、会社を辞めて、健康保険がなくなったあとは、速やかに(14日以内に)国民健康保険に加入する手続きをする必要があります。「病気じゃなかったからいいや」と言って加入しなかった場合ですが、いざ加入しようとすると、実際に加入しようとした月から保険税(保険料のこと)を納めるのではなく、会社の健康保険が無くなってからその時点までの保険税もきっちり請求されますので、結局は支払うことになりますよ。長期で加入を怠っていると、請求額もかなりになります。気をつけましょう。

さて、被保険者(保険に入っている人)の扶養家族は、被保険者の保険証に扶養家族として名前が入っていますね。例えば、ご自分が親の扶養に入っていた時のことを思いだすと、お父さんの保険証に、お母さんも、自分も、お兄ちゃんも、妹も、場合によってはおばあちゃんも、載っていたかも知れません。つまり、そこに一緒に載っている人達は、扶養家族として、病気になったら健康保険証を使えるわけです。


そこで、結婚したらどうなるか?海外に移住するときはどうなるか?親の扶養家族の扱いはどうなるのか?というのが、渡米前に出てくる疑問だと思います。結婚したらすぐに扶養から外されるの?日本に里帰りしたときに病院に行くときはどうしたら?ですね。

最初に、扶養家族についてですが、普通は(日本人同士の場合)結婚して専業主婦になり、配偶者に収入があると、その配偶者の扶養家族になる場合がほとんどです。

ただ、アメリカ人でアメリカに住んでいたりして、配偶者が日本の健康保険に入っていないと、もちろんその扶養家族になるわけには行きませんよね。そこで「今のまま、親の扶養家族でいられないだろうか?」と思うのは良くあることだと思います。

結婚して親から戸籍がわかれても、事実、被保険者(例えば父親)に扶養されているのなら(そのまま本人にも配偶者にも収入もなく、父親に家計を全て助けてもらっている、父親と同居している、等、いろいろ条件がありますが)、父親の健康保険の扶養者になれる場合があります。この辺は、父親の健康保険を運営している組合、保険事務所などに問い合わせて、手続きを確認して下さい。また、組合によっては手続きが面倒。ということもあるかも知れません。組合としても、あまり余分な人の分まで認めたくないというのが本音かも知れませんので。

でも、事実上親に扶養されていない場合(例えば、アメリカで自分で働いているとか、アメリカで夫の収入で生活しているなど)、は、親の扶養家族になるのは法律違反です。つまり、「里帰りで一時的に日本に帰っているだけ」の場合は、扶養されているという扱いにはならない場合が多いと思います。ただ、それをどう確認するのか?と言われたら分からないことも多いですから、親の健康保険組合によっては「そのまま娘さんを扶養家族にしててもいいですよ」といったアドバイスをもらえることもあるとは思いますが。この辺は、ケースバイケースになると思います。

ただ、扶養されていなかったのに、扶養されているとして健康保険を悪用(ということになってしまいますが)したことがばれると、扶養家族から遡って外されます。それはどういうことかというと、「扶養の事実がなかった時点からの国民健康保険の保険税の請求」がくるわけです。

こういうのでばれて何十万も支払うことになった話をいくつも聞いていますが、請求された場合は支払うしかなくなります。ただ、本人が海外在住というときは、海外にいる間は国民健康保険に入る義務はありませんから、その期間中は大丈夫です。

また、遡っていつまで保険税を追徴されるのか?というのは、市町村によって若干違いがあるようですが、大体2〜3年のようです。それ以前の国民健康保険の保険税の未払いは、請求されなくなります。


で、もとの質問に帰って、では、里帰りの時の日本の健康保険はどうしたらいいの?ですが、まずは帰国したら住民票を日本に戻し、そこの市(区)役所、町(村)役場で国民健康保険加入の手続きを取って下さい。お子さんと一緒に里帰りした場合、お子さんも一緒に入れます。保険税は、収入に応じて計算されますので、日本で収入がないのなら最低額のはずですから、そんなに高くないと思います。

また、日本に里帰りで帰国したらすぐに国民健康保険に加入する手続きを取らないといけないの??ですが、健康保険を使う予定がないのなら、すぐにはいらなくてもいいかも知れません。つまり、里帰り中、結局病院に行くことがなかったら必要ないわけですし。それから、不慮の事故や病気で国民健康保険に入っていないときに医療費がかかった場合、その医療費がかかった日から14日以内に国民健康保険に加入すれば、遡って医療費を負担してもらえることになります。なので、思いがけず怪我をしたり病気になったりしたら、慌てずに14日以内に加入の手続きをしましょう。

また、国民健康保険の手続きをすると、市町村によっては同時に国民年金の方の手続きもするようにいわれるかも知れません。その時だけ支払ってもいいですし、免除の申請もできると思います。実際は、年金の方も同時に手続きするようにいわれる場合はあまりないようですが、これは役所によると思います。